IHクッキングヒーターの電気代が高い理由と節約方法

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IHクッキングヒーターの電気代が高い理由と節約方法

ガラス製のIHクッキングヒーターの上に、ふた付きの鍋が置かれているキッチンの様子。背景には調味料やパスタなどがガラス容器に収納され、木製の調理器具が並んでいる画像

IHクッキングヒーターは火を使わない安全な調理器具として多くの家庭で利用されています。しかし、「IHは電気代が高い」と感じている方も少なくありません。

本コラムでは、IHクッキングヒーターの1ヶ月の電気代や電気代が高くなる理由、そして電気代を抑えるための効果的な使用方法について詳しく解説します。

このコラムを読むことで、IHクッキングヒーターをより賢く使い、家計の節約につなげるヒントが得られるでしょう。

目次

IHクッキングヒーターの1ヶ月の電気代

木製のテーブルに、白い計算機、小さな電球、そして緑の植物が配置されている画像

IHクッキングヒーターの1ヶ月の電気代は、使用状況や電気料金によって異なります。

IHクッキングヒーターの消費電力を1,000W(中火)と仮定し、電力単価を全国家庭電気製品公正取引協議会が定めた31円/kWh(税込)として考えてシミュレーションしましょう。

電気代=消費電力(W)÷1,000×使用時間(h)×電力単価(円/kWh)
1,000W ÷ 1,000 × 2時間 × 31円/kWh = 62円(1日あたり)
62円 × 30日 = 1,860円(1ヶ月あたり)

つまり、1日3回2時間使用した場合、1ヶ月の電気代はおよそ1,860円になります。

「1日に2時間も使わない」「平均して3時間くらいは使っている」という方はこの計算を目安にシミュレーションしてみてください。実際の電気代は使用状況だけでなく機種の性能によっても変動します。

参考:公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会「よくある質問

IHクッキングヒーターの電気代が高い理由

黄色の背景に、階段状に積み重ねられた9つの木製ブロックがある。一番下の左端のブロックには日本語で「電気代」と書かれており、その上の各ブロックには白い上向きの矢印と、その上に積み重ねられた硬貨が配置されている画像

IHクッキングヒーターの電気代が高いと感じる背景には、いくつかの要因があります。主な理由として、使用時間と調理頻度、電力料金プランの影響などがあげられるでしょう。

使用時間が長く調理頻度が高い

IHクッキングヒーターの電気代は、使用時間と調理頻度に直接関係します。

長時間高火力で調理すると、その分電力消費も増加します。特に煮込み料理や揚げ物など加熱時間が長い料理は、電気代が高くなる要因になるでしょう。

また、家族の人数が多い場合や自炊の頻度が高いと、使用時間も自然と長くなります。このようなライフスタイルのご家庭は、電気代が高くなる傾向があるでしょう。

電力料金プランの影響

契約している電力料金プランも電気代に大きく影響します。

一般的な従量プランでは、使用量が増えると単価も上がるため、電力消費の多いIHクッキングヒーターはコストが高くなりがちです。

オール電化向けのプランや時間帯別の料金プランに切り替えることで、電気代を抑えることが可能です。

特に夜間の単価が安いプランを利用すれば、夜間に調理や下ごしらえをして節約につなげることができます。

電子レンジとの併用

野菜の下ごしらえなど、一部の調理工程で電子レンジを併用すれば、IHクッキングヒーターの使用時間を減らすことができます。じゃがいもの加熱を例に消費電力を比較してみましょう。

IHクッキングヒーターを使う場合、じゃがいもを鍋に入れ、かぶるほどの水を注ぎ、沸騰し火が通るまで待ちます。加熱時間はじゃがいもの量やカットの有無にもよりますが、合計で10分以上かかる可能性は高いでしょう。

一方、電子レンジであればより短い時間でじゃがいもを加熱できます。パナソニックによると、電子レンジを600Wで使用する場合、じゃがいも(150gの場合)は3~4分で加熱が完了します。

つまり、水を沸騰させる時間もかからないため、より手早く下ごしらえが完了するのです。

消費電量を比較してみると、電子レンジの消費電力は表示の1.5~2倍とされるため、600Wで使用時は900~1200W程度となります。一方、IHクッキングヒーターは強火で1,450~2,500Wが一般的です。

電子レンジは、煮込みや焼き・揚げには不向きな調理器具ですが、使用時間・消費電力ともに効率が良いので、工夫をして使うことで料理の効率化が目指せます。

参考:パナソニック「レンジで野菜を加熱するときの時間やコツ

IHとガスコンロはどちらがいい?

黒いガラストップのビルトインコンロ3台が並ぶ。左はガスコンロ、中央と右は異なるタイプのIHクッキングヒーターの画像

ガスコンロは燃料費としてのガス代がかかりますが、都市ガスとプロパンガスでは料金が異なります

一方、IHクッキングヒーターは熱効率が高く、調理時間の短縮につながるというメリットがあります。

ただし、ガスコンロの方が光熱費が安くなるケースもあり、家計への影響を考慮する必要があります。それぞれの特徴を理解し、自分のライフスタイルに合った選択を検討してみてください。

電気代を抑えるためのIH使用法

黒いエプロンを着た料理人が、卓上IHクッキングヒーターでフライパンを使い調理している様子。湯気が立ち上り、手元には木べらとナプキンが置かれている画像

IHクッキングヒーターの電気代を節約するためには、使用方法の工夫が欠かせません。効率的な調理方法や節電機能の活用、適切な調理器具の選択が効果的です。以下でそれぞれのポイントを詳しく見ていきましょう。

効率的な調理方法の工夫

調理の際に少し工夫するだけで電気代を抑えることができます。

例えば、食材を常温に戻してから調理すると加熱時間が短縮されますまた、食材を薄く切ることで火の通りを早めることも可能です。

さらに、調理中に鍋やフライパンに蓋をすることで、熱を逃がさず効率的に調理できます。余熱を活用して火を止めた後もしばらく調理を続けることも効果的でしょう。

節電機能の活用

多くのIHクッキングヒーターには節電モードやタイマー機能などの便利な機能が搭載されています。節電モードを活用することで、必要以上の電力消費を抑えられるでしょう。

また、タイマー機能を使って加熱時間を管理することで無駄な電力消費を防ぐことが可能です。これらの機能を積極的に利用し、省エネにつなげましょう。

適切な調理器具の選択

IHクッキングヒーターは専用の調理器具として、底が熱伝導率の高い材質の鍋やフライパンを使用します。これらの熱効率のよい調理器具は、電気を浪費せずに調理ができるのです。

一方で、鍋底に焦げ付きや汚れがあると熱効率が下がる原因となります。日頃から調理器具のお手入れをしっかりおこない、清潔な状態を保つことも大切です。

まとめ

木のブロックが4つ横に並んでいてボックスには1文字づつCOSTと書かれている。ボックスの前には電球がおかれている画像

IHクッキングヒーターの電気代が高い理由とその対策について解説してきました。使用時間や調理頻度、電力料金プランの見直しなど電気代が高くなる要因はさまざまです。

しかし、効率的な使用方法や節電機能の活用、適切な調理器具の選択などの工夫によって電気代を抑えることができます。

家計の節約だけでなく環境にもやさしいエコな生活を目指すために、ぜひこのコラムでご紹介したポイントを実践してみてください。IHクッキングヒーターを賢く使いこなし、豊かな食生活と省エネを両立させましょう。

オール電化住宅の光熱費が気になる方、太陽光や蓄電池と組み合わせた省エネ対策を検討中の方は、ぜひエコまるにお気軽にご相談ください。

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