電気代を安くする方法とは?節電のコツと見直すべきポイントを解説

毎月の電気代が家計を圧迫していませんか。電気代を安くするためには、日常生活での工夫や電力会社・プランの見直しが重要です。
本コラムでは、すぐに始められる節電のコツや見直すべきポイントを詳しく解説します。無理なく節約を続け、家計にも環境にもやさしい生活を目指しましょう。
日常生活で取り入れる電気代の節約術

日常生活でのちょっとした工夫が、電気代の節約につながります。効果的な節電術を取り入れることで、無理なく電気代を下げることができるでしょう。
ここでは、すぐに始められる方法や季節ごとのポイント、家族で協力するアイデアを紹介します。
エアコンの設定温度を見直す
まず、エアコンの設定温度を見直すことが効果的です。
一般的には、夏は28度、冬は20度を目安に設定すると、無駄な電力消費を抑えられるとされています。ただし、最適な温度設定は個々の状況により異なるため、自分に合った温度を設定しましょう。
また、設定温度を1度変えるだけでも立派な節電対策です。エアコンメーカー大手のパナソニックは、冷房の温度を1度上げるだけで約10%の節電になる可能性を紹介しています。冷房の温度が上がったら、代わりに風量を上げることで快適さを保てます。
参考:パナソニック「これを知っておけば、冷房も暖房もお得に活用!―エアコン節電術7選―」
照明をLEDに切り替える
照明をLEDに交換することも、すぐにできるおすすめの方法です。
LEDは従来の電球に比べて消費電力が少なく寿命も長いため、長期的に電気代を安くする方法になるでしょう。
さらに、使っていない部屋の照明や家電の電源をこまめに切ることも大切です。待機電力も積み重なれば高額な電気代になるため、普段は使わない家電のコンセントを抜くことも検討しましょう。
季節別の節電ポイント
季節ごとに電気の使い方を工夫することも、電気代を安くする方法のひとつです。
夏場は遮光カーテンやすだれを活用し、室内の温度上昇を抑えましょう。日中の直射日光を遮ることで、エアコンの負担を軽減できます。
冬場は、窓に断熱シートを貼ることで冷気の侵入を防ぎます。床にカーペットを敷くと足元の冷えを和らげ、暖房効率を高めることができます。
また、加湿器を使用すると体感温度が上がり、暖房の設定温度を低く抑えられるでしょう。
家族で協力して節電する
家族全員で節電に取り組むと、より大きな効果が期待できます。
まずは、節電の目的や方法を話し合い、共通の目標を持つことが大切です。たとえば、「月々の電気代を○○円下げる」といった具体的な目標を設定しましょう。
さらに、楽しみながら節電に取り組むために、節電ゲームを導入するのも効果的です。家族全員で節電ポイントを競い合い、達成度に応じてご褒美を用意すると、モチベーションが上がるかもしれません。
また、お子さまにも節電の大切さを伝え、自ら進んで協力してもらうことも大切です。家族全体で節電意識を高めていきましょう。
電力会社・プランの見直しで電気代を安くする

電気代を大幅に削減するためには、電力会社や料金プランの見直しが不可欠です。電力自由化により、さまざまな選択肢が増えています。家庭に合ったプランを選ぶことで、無理なく電気代を節約できるでしょう。
ここでは、電力自由化の仕組みや料金プランの選び方、オール電化やガス併用の検討について解説します。
電力自由化で選択肢が広がった
2016年の電力自由化により、日本国民は自由に電力会社や料金メニューを選べるようになりました。
新電力と呼ばれる企業が多数参入し、料金プランやサービス内容も多様化しています。最適な会社やプランを選べば、電気代を安く抑えられる可能性があるのです。
電気とガスのセット割引や、ポイントサービスを提供する電力会社もあります。自分のライフスタイルや使用状況に合った電力会社を選ぶことで、より効果的な節約が期待できるでしょう。
参考:関西電力「電力自由化について」
自分に合った料金プランの選び方
料金プランを選ぶ際には、まず自分の電気使用量や時間帯を把握することが重要です。
例えば、夜間に電気を多く使う場合は、夜間料金が安いプランを選ぶと効果的でしょう。また、定額制のプランを選ぶことで、光熱費の見通しが立てやすくなります。
各電力会社のホームページや比較サイトを利用して、さまざまなプランを比較検討してみてください。特に、新電力会社は独自のサービスや割引を提供していることが多いため、最適なプランが見つかるでしょう。
ただし、料金は改定される可能性があるため、最新の情報を確認することが大切です。
オール電化やガス併用の検討
オール電化にすると、ガス代がかからないため、全体的な光熱費を抑えられる可能性があります。
深夜の電気料金が安くなるプランを利用すれば、電気代の節約にもつながります。ただし、初期費用や機器の導入コストを考慮する必要があります。
一方、ガスと電気を併用する場合でも、セット割引を提供している会社を選ぶことで光熱費を削減できます。自分の生活スタイルや予算にあわせて、最適な方法を検討しましょう。
太陽光発電・蓄電池は、電気代を安くする

太陽光発電や蓄電池を導入することで、電力会社から購入する電力量を減らすことができます。
自家発電した電気を利用するため、電気代の削減だけでなく、環境負荷の軽減にも寄与できるでしょう。使い切れない電気は電力会社に売電することで利益を得られます。
太陽光発電は電気代を安くする方法としてまず検討されますが、導入コストが高額かつ単体では電気をためておけないため工夫が必要です。
また、売電価格は年々低下傾向にあるのも懸念材料です。2009年に太陽光発電を導入した家庭では、1kWhあたり48円の高い売電価格が設定されていました。しかし、2025年現在は4分の1程度の15円です。
太陽光発電とセットで蓄電池を設置すれば、夜間でも昼間に蓄えた電力を使うことができます。初期費用はさらに高額になりますが、夜間の電気代を抑えられるため、長期的に見れば節約効果が期待できるでしょう。さらに、災害時の電力確保にも役立つため、安心感も得られます。
参考:資源エネルギー庁「買取価格・期間等(2025年度以降)」
参考:資源エネルギー庁「買取価格・期間等(2012年度~2024年度)」
まとめ

電気代を安くする方法としては、日常生活での節電の工夫や、電力会社・プランの見直しがあげられます。すぐに始められる節電術や家族で協力する方法を取り入れながら、ご家庭に合った料金プランを選びましょう。
また、太陽光発電や蓄電池の導入も検討すると、さらなる節約につながります。ただし、導入費用や効果を事前によく確認することが大切です。
エコまるでは、太陽光発電や蓄電池の導入をサポートしています。太陽光発電や蓄電池についてお悩みの方や、電気代を安くしたいという方は、ぜひお気軽にご相談ください。