オール電化の電気代は高い?世帯人数や季節、地域差による違いを解説

「オール電化にしたらガス代以上になると聞いた」と、オール電化を検討しているけど、電気代がどうなるのか不安で決断できない方も多いのではないでしょうか。
オール電化の電気代は、世帯人数や季節、地域によって大きく変動します。
このコラムでは、オール電化の電気代が高くなる理由や平均的な価格について詳しく解説します。正しい知識を身につけて、電気代の節約に役立ててみましょう。
オール電化の電気代が高くなる理由

オール電化の電気代が高くなるのは、いくつかの原因が考えられます。ここでは、その主な理由を見ていきましょう。
電力単価の高い時間帯で利用している
オール電化向けの電気料金プランでは、時間帯によって電力の単価が変わるケースが多数あります。特に日中や夕方のピーク時間帯は電力単価が高く設定されているため、この時間帯に多くの電力を使用すると、電気代が高くなってしまうでしょう。
たとえば、東京電力のスマートライフプランでは、昼間の電力量単価は1kWhあたり約35.76円、夜間は約27.86円と大きな差があります(2025年4月現在)。昼間にエアコンや洗濯機、食器洗い乾燥機などの電化製品を頻繁に使っている場合は注意が必要です。
古い電化製品や設備を使用している
古い電化製品や設備は、省エネ性能が低い場合があります。特にエアコンや冷蔵庫などの旧式モデルは、最新モデルに比べて消費電力が高い傾向にあります。
家電を買うにはまとまったお金が必要ですが、買い替えを先延ばしにして旧式モデルを使い続けるとかえって出費が増してしまう可能性もあるのです。
生活スタイルの変化で電力消費が増えている
家族の生活スタイルも電気代に大きく影響します。
家族全員がそれぞれ別の部屋で電化製品を使うと、その分消費電力が増えてしまうでしょう。
また、リモートワークで在宅時間が長く、日中に電気を使う機会が多い場合も電力消費が増えがちです。
対策としては、エアコンを各部屋で同時に使用せず、家族が一部屋でまとまって過ごし、電気の使用量を減らすことがあげられます。使用していない部屋の電気をこまめに消すことも大切です。
電気料金プランの選択が不適切
電気料金プランには多種多様なものが存在していますが、自分の生活スタイルに合ったものを選ばなければ、無駄な出費につながります。
オール電化向けのプランを選ばず、一般的なプランのままでいると、割高な電気代を支払うことになるかもしれません。
オール電化は一般的な家庭と電気の使い方が異なります。深夜にエコキュート(自然冷媒ヒートポンプ給湯機)・電気温水器・蓄熱ヒーターなどで熱をつくるため、夜間料金の価格にも注目する必要があるのです。
各電力会社のオール電化向けプランを比較検討し、そのうえで自分の生活リズムに合った料金プランを選ぶことが大切です。適切なプランに変更することで、電気代の節約が期待できます。
オール電化の平均的な電気代

オール電化の平均的な電気代は、世帯人数や季節、地域によって異なります。ここでは、それぞれの違いを詳しく解説します。
世帯人数別の電気代の平均
関西電力によると、世帯人数別の電気代の平均は次のとおりです。(2025年4月現在)一般住宅とオール電化住宅の2パターンに分けて見ていきましょう。
家族の人数 | 一般住宅の電気代(月間) | オール電化住宅の電気代(月間) |
1⼈暮らし | 5,482円 | 10,777円 |
2人暮らし | 9,183円 | 13,406円 |
3人暮らし | 10,655円 | 14,835円 |
4人暮らし以上 | 11,836円 | 16,533円 |
引用:関西電力「オール電化世帯人数別の電気代平均額」
世帯人数が増えると、より大きく消費電力の高い冷蔵庫や洗濯機が必要になったり、家族が別々の部屋で過ごすことになるため電気代が高くなりがちです。
なお、これはあくまで平均的な数値であり、実際の電気代は生活スタイルや使用状況によって変動する点に留意しておきましょう。
季節による電気代の変動
電気代は季節によって大きく変わります。特に冬場は暖房器具の使用によって電気代が高くなる傾向があります。また、夏場もエアコンの使用で電気代が増えるでしょう。
前項で紹介した電気代の平均額は、季節によって変わる点に留意しておきましょう。
地域差による電気代の違い
地域によっても電気代は異なります。
寒冷地では暖房に多くの電力を使用するため、電気代が高くなる傾向があるのです。また、地域の電力を供給する発電所のエネルギー源(火力、水力など)によっても異なります。
自分の住んでいる地域の電気料金を確認し、他の地域と比較してみるとよいでしょう。
まとめ

オール電化の電気代が高い理由や平均的な電気代について解説しました。電力単価の高い時間帯の利用や古い電化製品の使用、生活スタイル、料金プランの選択など、さまざまな要因が電気代に影響します。
節約のためには、夜間の電力を積極的に利用したり、省エネ性能の高い電化製品に買い替えたり、家族で電力の使い方を見直すことが効果的です。
さらに、自分の生活スタイルに合った電気料金プランを選ぶことも重要でしょう。正しい知識を持って生活を見直すことで、電気代の節約につながります。ぜひ今回のコラムを参考に、オール電化のメリットを最大限に活かしてください。
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