エアコンの電気代はなぜ高くなる?効率的な節電のポイントを紹介

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エアコンの電気代はなぜ高くなる?効率的な節電のポイントを紹介

エアコンのリモコンを手に持ち、表示は冷房21℃。その隣には豚の貯金箱が置かれている画像

エアコンの電気代が高いと感じることはありませんか?夏の冷房や冬の暖房で稼働時間が増えると、請求書を確認するたびに驚かれる方も多いでしょう。黄砂や花粉アレルギーの対策などで年中エアコンを使っている家庭では、電気代は悩ましい問題です。

このコラムでは、エアコンの電気代が高くなる原因と効率的に節電するための具体的な方法をわかりやすく解説します。

最後までお読みいただければ、エアコンの電気代を削減しながら快適な暮らしを送るためのヒントが見つかるでしょう。ぜひ、この記事を参考にして実践してみてください。

目次

エアコンの電気代が高くなる原因

黄色の背景に、階段状に積み重ねられた9つの木製ブロックがある。一番下の左端のブロックには日本語で「電気代」と書かれており、その上の各ブロックには白い上向きの矢印と、その上に積み重ねられた硬貨が配置されている画像

エアコンの電気代が高騰する理由は、温度設定や使用方法のほか、機種や外的要因に起因します。まずはこれらの具体的な要因について詳しく解説します。

設定温度の影響

エアコンの消費電力は、設定温度と室外温度の差によって大きく変わります

たとえば夏場に冷房の設定温度を低くしすぎている、または冬場に暖房の設定温度を高くしているなら、電気代が高くなる原因になっている可能性があるでしょう

特に暖房は外気温との差が大きいため、同じ稼働時間でも冷房より電気代が高くなる傾向があります。目安としては冷房は27℃以下にしている場合、暖房は21℃以上にしている場合は注意が必要です。

エアコンの性能と年式

エアコンの電気代は、性能や年式による効率性の差にも影響を受けます。省エネ性能が低い機種や古いエアコンは、必要以上に多くの電力を消費している可能性が高いです。

特に目安として10年以上前のモデルでは、現在の省エネ基準を満たしていないものがあり、その差は顕著です。

ただし、具体的な性能差はモデルごとに異なるため、「10年以上」はあくまで参考値と考えてください。

使用時間とタイミング

エアコンの長時間稼働も電気代の高騰につながる要因です

特に外気温が高い真夏や低い真冬では、室内を設定温度に保つために多くの電力を必要とします。

また、使用するタイミングも電力消費に影響します。

たとえば、猛暑日の日中に一度エアコンを切り、室温が急上昇した後で再び稼働させると機器がより多くのエネルギーを必要とします。

このような使用方法を繰り返している場合、電気代が高くなっている恐れがあるでしょう。

エアコンにかかる電気代の目安

木製のテーブルに、白い計算機、小さな電球、緑の植物が配置されている画像

エアコンは家庭の電気代の中でも大きな割合を占める家電です。特に真夏や真冬は使用頻度が高くなり、電気代が跳ね上がる原因にもなります。

ここからは「冷房」「暖房」それぞれ1時間あたりの電気代、さらに1日つけっぱなしにした場合の電気代目安について紹介します。

冷房・暖房モードの1時間あたりの電気代

一般的な2.8kW(10畳用)クラスのエアコンで冷房を使用した場合、消費電力は650W前後です。2023年時点のデータをもとにすると、冷房モードの1時間あたりの電気代は約20円になります。

一方、同じ条件で暖房を使う場合、消費電力は冷房時より高く約800W前後です。このため暖房モードの1時間あたりの電気代は約25円となります。特に外気温が低いと暖房効率が下がり、消費電力が増える傾向です。

※参考:資源エネルギー庁省エネ性能カタログ2023年版

冷房・暖房モードを1日つけていた場合の電気代

仮に冷房を24時間つけっぱなしにした場合は電気代は500円程度です。また、暖房では約600円前後となるでしょう。

月額換算すると冷房は約14,000円、暖房は約18,000円近くなる計算です。

このようにエアコンは電気代の中でもかなり大きな負担になることがわかります。エアコンに頼りすぎないよう工夫する必要があります。

※参考:資源エネルギー庁省エネ性能カタログ2023年版

エアコンの電気代を上げないためのポイント

背景が黄色でケーブルにつながった電球が光っている画像

エアコンの電気代を効率的に抑える方法は、日々の使い方をほんの少し工夫することから始まります。次に具体的な節電ポイントを紹介します。

適切な温度に設定する

エアコンを使用する時は、冷房時は28度、暖房時は20度に設定しましょう。この温度設定は、環境省も推奨しているエアコン温度で省エネ効果が高いとされています。

ただし室温の快適さは、個々の体感や外部条件によって異なるため、室温目安として区別し、自分に合った温度設定をおこなってください。

エアコン以外の冷暖房器具と併用する

エアコンだけでなく、補助的な暖房や冷房器具を併用することで電気代を

削減することが可能です。

暖房では電気毛布や小型ヒーター、冷房ではシーリングファンやアイスパックなどの利用が効果的です。

このような併用方法はエアコンの負荷を軽減するため、消費電力を抑えることに役立ちます。特に高機能なシーリングファンは、室内の空気を効率的に循環させるので、エアコンの稼働時間を短縮できます。

風量や風向きを最適化する

エアコンの風量や風向きを適切に設定することで、電気代を抑えることにつながります。

たとえば冷房時には冷気が下に溜まりやすいため、サーキュレーターや扇風機を活用して空気を循環させましょう。適温になった空気が行き届くことで、エアコンの稼働が最低限になります。

また、暖房時にはエアコンの風向きを下向きに設定し、足元から部屋全体を温める工夫をすると効率的です。

タイマー機能を活用する

タイマー機能を活用すれば、必要な時間帯だけ稼働させることができます

就寝時や外出時間中には自動で切れるよう設定し、起床時間や帰宅時間にあわせて起動すればエネルギー消費を最適化できます。

タイマーを上手に使うことで、生活リズムに合わせた効率的な使用が可能です

エアコンのオン・オフを使いこなす

エアコンの使用は、オン・オフを使いこなしましょう。エアコンはつけっぱなしで電気代が高くなることもありますが、短時間の使用で電気代が抑えられるとは限りません。

エアコンの構造上、屋内を適温に戻すために多くの消費電力を必要としてしまう可能性もあります

エアコンをつけっぱなしにするかどうかは、外気温と外出時間の長さで判断しましょう。

目安として夏場の外気温が「35度以上」で、外出が「1時間以内」の場合はエアコンをつけっぱなしにしたほうが電気代を抑えやすい傾向があります。

一方、気温が「30度程度」で外出時間が「1時間以上」になる際は、エアコンを切ると節電になるでしょう。

また、冬場は屋内と外の気温差が大きくなりやすいため、エアコンが室温を調整するのにより多く電力を消費します。

そのため、冬場は外気温が「3度以下」「1~2時間の外出」ならつけっぱなしにしましょう。もし気温が「5度前後」の場合、または「2時間以上の外出」をする場合は暖房を消すほうがお得です。

フィルターや室外機のメンテナンス

エアコン内部のフィルターには、空気中のホコリやゴミが溜まりやすいです。

このフィルターが詰まると空気の流れが阻害され、効率が低下するため電気代が余計にかかります。

そのため、定期的にフィルターを掃除し消費電力を抑えるよう努めましょう一般的には2週間に1度の清掃が目安とされています。

室外機の周りに物を置かないようにすることも大切です。室外機に物が接していると熱が逃げにくくなり、放熱効率を悪くしてしまうためです。

また、「熱」に関しては直射日光を避けることもポイントになります。室外機に当たる直射日光を避けることで、機器の温度を上がりにくくし、エアコンの熱交換効率を高めることができるためです。

そのため、室外機が直射日光にさらされる場合は日よけカバーを設置し、日陰を作りましょう。室外機専用の日よけカバーは、ホームセンターや通販サイトで扱われているので、検討してみてください。

エアコンの買い替えも検討する

古いエアコンを使用している場合は、買い替えも検討しましょう。最新のモデルには、省エネ性能が向上した「インバーター技術」などが搭載されています。

これらの技術は室温変化に応じて出力を調整し、無駄な消費電力を削減します古いエアコンを使い続けるよりも、短期間で電気代を回収できる場合がありますので、検討の余地があるでしょう。

まとめ

夕日を背景に電球を持っていて、電球に太陽、トウモロコシ、水、風力発電、パネルのサイクルが表示されている画像

エアコンの電気代は、使用方法やメンテナンス次第で大幅に節約できる可能性があります。まずは設定温度の見直しやフィルター清掃を心がけ、他の冷暖房器具との併用なども検討しましょう。

さらに必要に応じて、省エネ性能の高いエアコンへの買い替えや電力料金プランや電力会社の見直しを検討してみるのもよいでしょう。

このコラムで紹介した節電ポイントは、すぐに始められるものもあります。ぜひ今日から試してみてください。快適な暮らしと家計の負担軽減へ向けて、これらの対策を取り入れていきましょう。

また、電気代を節約するために住宅のオール電化を検討している方は、ご家庭にあった太陽光発電のプランを提供しているエコまるにご相談ください。まずは資料請求・お見積もりから!

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