電気代が倍になった原因は?電気料金の値上がりや節約方法を解説

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毎月の電気代が高くてお困りではありませんか。「以前に比べて電気代が倍になった」「生活費が厳しくなった」など、世間でも最近は電気代の請求書を見て驚く声が増えています。

そこでこのコラムでは、電気代が上がり続ける社会的な背景、電気の使い方による影響の両面から徹底解説します。また、電気代にお悩みの方に向け、電気代を節約するためのポイントも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

最後まで読めば、電気代高騰の背景とあなた自身で取り組める具体的な節約方法がわかります。家計の負担を軽減する第一歩を踏み出しましょう。

目次

電気代の平均単価が値上がりしている

電気料金平均単価の推移のグラフ。2010から全体的に右肩上がりとなっている。
※画像引用元:資源エネルギー庁電気料金の変化

近年の電気代はどのように変化しているのでしょうか。資源エネルギー庁によれば、2010年の電気代は平均約21円/kWhでしたが、2024年には約34円/kWhと1.6倍にまで上がっています。

電気需要が下がる時期は一時的にやや安くなることはあるものの、特に需要が高い真夏や真冬は電気代がかなり高い傾向があります

※参考:新電力ネット法人・家庭の電気料金の平均単価の推移(特高・高圧・低圧別)

電気代が倍になった原因

黄色の背景に、階段状に積み重ねられた9つの木製ブロックがある。一番下の左端のブロックには日本語で「電気代」と書かれており、その上の各ブロックには白い上向きの矢印と、その上に積み重ねられた硬貨が配置されている画像

電気代が増加した背景には、さまざまな原因が複雑に絡み合っています。ここでは、要因について詳しく解説します。

電気料金の値上げ

電力料金は特に2020年以降の世界情勢の変化やエネルギー需要の増大により、大手電力会社は料金を引き上げざるを得ない状況となりました。

この背景には電力供給不足や調達コストが増えたことが顕著に影響しています。

日本国内の原子力発電が停止したことで電力供給が足らず、火力発電を動かすために燃料輸入量が増えました。結果として電気代が高くなってしまっているのです。

また、燃料費の高騰による電力供給コストの上昇も料金に直接反映されています。料金プランが市場連動型という特定の家庭では、直接的な大打撃を受けているようです。

再エネ賦課金の増加

再生可能エネルギー発電を促進するためのコスト負担「再エネ賦課金」も、電気代の増加を招く原因の1つです。

「再エネ賦課金」は、地域ごとに電力消費者が支払う費用として電気料金に加算され、再生可能エネルギーの普及に貢献する仕組みとなっています。実は、認識していないだけでみなさんが払う電気代の一部には、再エネ負荷金が含まれているのです。

この負担額は2012年は0.22円/kWhでしたが、2025年には3.98円とおよそ18倍です年々増加している傾向があり、家計に与える影響がますます大きくなっています。

また、この賦課金単価は法律によって定められており、家庭で調整することはできません。最新の賦課金単価や動向については、資源エネルギー庁の公式情報もご確認ください。

世界情勢の影響による燃料価格の高騰

ロシア・ウクライナ情勢や新型コロナウイルスのパンデミックにより、世界的にエネルギー需要が急増しました。

この影響で原油や天然ガス価格が大きく高騰し、燃料価格が発電コストに直結した状況が続いています

さらに、日本円の価値が下がる円安状況も、燃料費の輸入価格を押し上げました。燃料価格高騰と円安が重なり、日本の電力市場はコストの増加に直面しています。

家庭の電気代が高くなる原因

木のブロックが4つ横に並んでいてボックスには1文字づつCOSTと書かれている。ボックスの前には電球がおかれている画像。

家庭での電気の使い方にも、電気代が高くなる原因が潜んでいます。ここでは家庭内の電気代が高くなる原因をみていきましょう。

エアコン(冷房・暖房)の過剰使用

電気代の大部分を占めるのが、エアコンや暖房機器の消費電力です特に夏や冬には、長時間にわたり稼働させることが多く、電力消費を大幅に押し上げる結果となっています。

この際に電気代が高くなっているのは、エアコンの設定温度が適切ではない、または必要以上に稼働し続けていることが原因です。

たとえば、冷房時の適切な設定温度は28度、暖房時は20度とされていますが、これを超えて設定すると消費電力が急増し、電気代は跳ね上がってしまいます。

古い家電を使い続けている

古い家電を使い続けていると、電気代が高くなる要因となることがあります

特にエアコンや冷蔵庫、電子レンジ、洗濯乾燥機などは、古いモデルほど消費電力が高いといわれています。もし家庭内で使用頻度が高い家電が古い場合は注意しましょう。

待機電力の無駄遣い

もし使わない家電のコンセントを刺しっぱなしにしている場合、待機電力によって電気代を高めている可能性があります

使用していない家電の電源コンセントがつながったままの状態である場合、少量ながら電力を消費し続けているのです。

この「待機電力」は、家庭全体の電力消費の中で約5~10%を占めるといわれています。

簡単にすぐできる!電気代の節約方法

白い計算機、木製の家のおもちゃ、そして「¥」マークが書かれた6つの木製ブロックが、明るい木製の表面に置かれている画像

高くなっている電気代を抑えるには、日々の中で電気の使い方をあらためることが必要です。ここからは電気代を節約するポイントをご紹介します。

エアコンの使い方に気をつける

エアコンを使用する際の設定温度は、冷房時は28度、暖房時は20度に設定しましょうこれらの温度設定は、環境省が推奨しており省エネ効果が高いとされています。

サーキュレーターや扇風機と併用することもおすすめです。温度調整が効率化され、エアコンの稼働時間を減らすことができます。

また、定期的なフィルター掃除も欠かさないようにしてください。フィルター掃除でエアコン効率を保つことで、余計な消費電力を抑えることができます。フィルターの清掃は、少なくとも2週間から1ヶ月に一度おこなうとよいでしょう。

室外機に日よけのカバーを設置するのも有効です。直射日光が当たらないようにすることで室外機の温度を上がりにくくし、エアコンの熱交換効率を高めてくれます。ホームセンターや通販サイトで専用の商品が販売されているので検討してみてください。

家電の買い替えも検討する

近年、省エネ家電の登場によって電力消費を大幅に抑えられる製品が増えています。「壊れてはいないけど、買って10年を超えているな」というような古い家電は、思い切って買い替えを検討してみましょう。

最新の省エネ家電を導入することで、年間の電気代を節約することが期待できます。

具体的な節約額は使用状況や家電の種類によって異なりますが、場合によっては数千円以上の効果が得られることもあるでしょう。

ただし、購入には初期費用がかかるため、費用対効果をしっかりと計算して判断することが重要です。

待機電力になっている家電を減らす

無駄な電力消費を減らすために、待機電力になっている家電を減らしましょう

待機電力を削減するには、使っていない家電の電源をコンセントから抜く、またはスイッチ付きのタップでこまめに電源を落とすのが効果的です。

特にテレビや充電器、電子レンジなどは待機電力を使いがちな家電として知られています。日常の小さな習慣を見直すことが電気代の節約につながるため実践してみてください。

電力会社や料金プランを見直す

電力会社自体の変更や料金プランの見直しも有効な手段のひとつです

料金プランは、夜間に電気を多く使う家庭なら夜間割引があるプラン、電気使用量が少ない家庭なら、一定の電気量まで定額になるプランなどで電気代が安くなる可能性があります。

たとえば、大手電力会社のプランでは次のようなものがあります。

電力会社各社のプラン例
中部電力【昼とくプラン】
蓄電池などを利用しデイタイムの料金を安くするプラン
【スマートライフプラン】
ナイトタイムの電気料金が安くなるプラン
関西電力
【はぴeセット】
一定電力量がセットになった定額プラン
【はぴeタイムR】
電気を安い時間に移行して使用できるプラン
東京電力【プレミアムS/L】
一定電力量まで定額になるプラン
【夜トクプラン】
ナイトタイムの電気料金が安くなるプラン

これ以外にも会社によっては、電気・ガスセット契約でさらに割引を受けられるプランなどがあります。使用状況によっては、光熱費全体の割引効果が高いこともあるので検討してみてください

なお、電気料金は比較サイトを活用するとわかりやすいです。自分のライフスタイルにあった最適なプランを選びましょう。

※参考:中部電力ミライズ

参考:関西電力

参考:東京電力エナジーパートナー

まとめ

背景はぼやけた緑色の芝生で、左に白いLED電球が横たわり右には積み重ねられた複数の硬貨と散らばった硬貨が写っている画像

電気代増加の背景には、電力料金の値上げや燃料高騰といった社会的要因に加え、家庭内でのエネルギー使用方法も影響しています。

対策として、エアコン設定温度の見直し、省エネ家電への買い替え、待機電力の削減などが有効です。また、電力会社や料金プランの見直しも節約につながる可能性があるでしょう。

家計への負担を減らすためにも無駄な出費を防ぎ、さまざまな点から見直しを始めていきましょう。

また、電気代を節約するために住宅のオール電化を検討している方は、ご家庭にあった太陽光発電のプランを提供しているエコまるにご相談ください。まずは資料請求・お見積もりから!

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