家庭用蓄電池で電気代が安くなる仕組みとは?安くならないケースも紹介

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家庭用蓄電池で電気代が安くなる仕組みとは?安くならないケースも紹介

卓上で男性が計算機を使い、エネルギー効率の評価が示された家と光る電球を囲んでいる画像

「家庭用蓄電池を導入すると電気代が安くなる」と聞いて太陽光発電や蓄電池の導入を検討している人も多いです。しかし、蓄電池を導入することで本当に電気代は安くなるのでしょうか。

このコラムでは、蓄電池による電気代削減の仕組みを詳しく解説しますさらに蓄電池の特徴から導入が向いている人、向いていない人の特徴もわかりやすく紹介します。

また、蓄電池で電気代を節約するポイントや導入する際の注意点についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。

目次

蓄電池導入による電気代削減の仕組み

机の上に木のブロックが3つ並べていて「光熱費」と1文字ずつ書かれていて、電卓とスマートフォンとペンとノートで囲まれている画像。

蓄電池は電気を蓄えて使用できる設備です。導入によって、どのようにして節約が叶うのでしょうか。仕組みについて詳しくみていきましょう。

蓄電池と太陽光発電の連携

蓄電池による電気代削減は、太陽光発電との連携が大きく関係しています。

太陽光発電は日中の太陽光を電力に変換する発電システムですが、蓄電池を組み合わせることで、日中に自宅で消費しきれなかった電力を蓄えて使用することが可能です。

その結果、電力会社から購入する買電電力を抑えることができ、電気代を削減できます

深夜電力の活用

現在、多くの電力会社では昼間と夜間で異なる料金プランを提供しており、夜間電力は昼間に比べて単価が安いです

この夜間電力を利用して蓄電池に充電し、昼間のピーク時に電力を使用することで、電気代の節約が可能です

また、電力会社によっては、夜間の電力料金が安くなるプランを提供しているところもあります。これをうまく利用することで、蓄電池を最も効率よく運用できます。

売電収入を得られる

家庭用蓄電池を導入することで、自宅で発電した電気を蓄えておき、使わなかった分を電力会社に売る「売電」も可能になります。

特に太陽光発電とセットで導入すれば、昼間に発電した電力を自家消費しきれなかった分を売電することで、電気代の削減だけでなく収入も得られるようになるでしょう。

たとえば昼間に発電と蓄電、夜に電力を消費して余剰電力は売電という流れをつくれば、光熱費の節約効果はより高まります。

蓄電池で電気代が安くならないケース

木のブロックが4つ横に並んでいてボックスには1文字づつCOSTと書かれている。ボックスの前には電球がおかれている画像。

一方で、蓄電池が電気代削減に必ずしも寄与しないケースもあります。これは蓄電池の特性や使用条件が、家庭のライフスタイルや電力消費パターンに適していない場合に起きることです。

太陽光発電を併用していない

太陽光発電を設置せずに蓄電池単体の場合は、電気代の大幅な削減効果は期待しにくいでしょう。自宅で発電する電気がないため、蓄電池に充電する電力自体を電力会社から購入することになります。

そのため、日中に安く仕入れた電気を夜間に使う「ピークシフト効果」は得られるものの、購入した電気を一度蓄電し再利用する形になり、電気代削減効果は限定的です。

蓄電池の容量不足

蓄電池の容量が家庭の電力使用量に対して不足している場合、電力を十分に蓄えることができず、結果として節約効果が薄れてしまいます。

特に電力消費量が大きい家庭の場合、容量の小さい蓄電池では一日の電力需要をカバーできません

特に電力使用量の多い冬場においては、蓄電池が満充電になっても日中の使用分を賄えない場合があります。その結果、余った電力は蓄えられず、電力会社から追加で電気を購入しなければならなくなるでしょう。

電力使用量と蓄電池のバランス

家庭内の電力消費量が一定でない場合、蓄電池の運用効果が期待以下となることがあります。

たとえば、昼間に電力を大量に使用する家庭では、蓄電池に日中の余剰電力を蓄える余地がないため、蓄電池を設置した意味がなくなってしまいます。

また、夜間の電力利用が極端に少ない場合も、充電した電力を活用するタイミングが少なすぎて蓄電池を活かせなくなってしまうでしょう。

ライフスタイルの不一致

蓄電池の性能を最大限に活かすには、家庭のライフスタイルが電力使用のピーク時に合致していることが求められます。しかしながら、日中に不在で電力消費が少ない家庭では、太陽光発電で得られる発電量の多くが余ってしまう場合があります。

たとえば、昼間はほとんど家に人がおらず、エアコンや家電の稼働が最小限である家庭の場合、蓄電池を導入しても大きな経済効果が得られないでしょう。

蓄電池の導入が向いている人、向いてない人

花柄の服を着た人物が、ピンクのマグカップとスマートフォンを持っていて、スマートフォンの画面には、家のアイコンとAからGまで色分けされたエネルギー効率の評価バーが表示されている画像

結局、蓄電池の導入が向いているのは、どのような人なのでしょうか。蓄電池の導入が向いている人・向いてない人をわかりやすくまとめてみました。ご家庭の条件と比較してみてください。

蓄電池の導入が向いている人

電気代を抑えたい方災害時の備えを重視する方、室内でペットを飼っている家庭にも蓄電池の導入がおすすめです。

加えて、すでに太陽光発電を設置していて、日中に余った電力を有効活用したい人、自家消費率を高めて電力会社からの買電電気代を少しでも減らしたい人にも適しています。

また、停電時にも電力を確保できるため、防災意識の高い家庭にも向いています。電気料金が高い地域に住んでいる方や、再エネ推進に関心がある方にもおすすめです。

蓄電池の導入が向いてない人

一方、電気使用量が少ない単身世帯や、初期投資の回収を急ぐ方には蓄電池導入は向かない場合があります。

太陽光発電がない家庭では電気代削減効果が限定的で、設備費用の回収に長い期間がかかるリスクがあるためです。

また、引越しの可能性が1~2年以内にある方や、電気代そのものが低額な場合は、メリットを感じにくいため慎重に検討してください。

蓄電池で電気代を節約するポイント

青空を背景に、環境保護や持続可能性をテーマにした絵が描かれた9つの木製ブロックが積まれている画像

蓄電池で電気代を節約したい場合、ポイントを抑えて運用しなければ節約効果を得にくいです。そこで、ここからは蓄電池で電気代を節約するポイントをみていきましょう。

太陽光発電と蓄電池を併用する

蓄電池単体よりも、太陽光発電との併用で電気代節約効果は大幅に高まります昼間に発電した電気を夜間に使用できるため、電力会社から電気を買う量を減らせます。

また、自家消費率が上がることで電気代の節約だけでなく、売電価格の低下に収入が左右されにくく、買電価格の上昇に伴って電気代が上がる心配もなくなります。

特に太陽光発電がある家庭では、蓄電池導入によるメリットを最大限に引き出せるでしょう。

オール電化に切り替える

可能なら家をオール電化に切り替えましょう。オール電化にすることで庭内のエネルギーを電気に一本化でき、蓄電池の活用幅が広がります

特に深夜の安い電力を蓄電して日中に使えば、さらに電気代を抑えることができます。給湯や調理も電気に切り替わるため、ガス料金が基本料金ごと不要になり、トータルの光熱費を節約する効果が高まります。

エコまるでは、エコキュートやIHクッキングヒーターといったオール電化製品も提案しています。蓄電池と一緒にこれらの導入も可能です。ご興味のある方はあわせてご相談ください。

ライフステージの変化も考えて容量を選ぶ

蓄電池の寿命は15年と長いので、家族構成やライフステージの変化に合わせ、蓄電池容量を選びましょう

たとえば、将来的に家族やペットが増えることや、逆にこどもが家を出ることなど、ライフステージの変化を見越しておくとよいでしょう。

蓄電池は容量が小さすぎると電力不足になってしまいます。電気使用量を正確に把握して、バランスの取れた容量を選ぶことが大切です。また、将来的に容量が足りなくなった場合、増設できるメーカーもあるので、増やすべきか悩んでいる方は増設可能なメーカーも検討してみてください。

電気代が安いプランを検討する

電力会社やプラン選びも、蓄電池の効果を引き上げるポイントです。

深夜電力が安いプランや、昼間の高騰時間帯に自家消費できるプランを選ぶことで、電気代をさらに下げることができる可能性があります。

定期的にプランの見直しを行い、ライフスタイルに最適な契約内容を維持することが大切です。

蓄電池を導入する際の注意点

背景が黄色でケーブルにつながった電球が光っている画像

蓄電池の活用でより節約効果を高めるには、注意点があります。これから蓄電池を導入する方は、あらかじめ確認しておきましょう。

電気使用量を把握する

まず、自宅の1日あたりの電気使用量を正確に把握しましょう。普段の生活パターンを把握することで、適切な蓄電池容量を選べます。

なお、電気使用量は電気料金の明細やスマートメーターなどで確認すると、より正確な使用量を確認可能です。

把握しておかないと、容量が合わずに「使い切れない」「足りない」といった失敗につながるので注意しましょう。

停電時に使用する家電を決める

停電時にどの家電に電力を優先供給するか事前に決めておくことも重要です。

冷蔵庫、スマートフォンの充電、照明など、必要な家電に絞れば小型の蓄電池でも十分役立ちます。

反対にどの部屋でもいつも通りに過ごしたいなら、大容量タイプが必要になります。

目的に応じた家電選びをすることで、蓄電池導入時の無駄なコストを防ぐことができます。

施工業者選びにこだわる

蓄電池は高額な買い物なので、施工業者選びも慎重におこないましょう

豊富な設置実績があるか、アフターサポート体制が整っているかを必ず確認してください。見積もりだけでなく、説明の丁寧さや保証内容も比較するのがコツです。

エコまるでは、初めて太陽光発電や蓄電池を導入する方にも丁寧に導入プランをご説明いたします。太陽光発電と蓄電池の同時導入を検討している方は、ぜひ一度ご相談ください。

まとめ

ミニチュアの家、電球が飛び出した水色の財布、そして積み重ねられた硬貨が並んでいる画像

蓄電池は太陽光発電と組み合わせることで、電気代を削減する有益な方法といえます。しかし、その効果を享受するためには、ご家庭やライフスタイルに適した蓄電池の選定と運用が不可欠です

ただし全てのご家庭にとって蓄電池が最適な選択肢となるわけではありません。特に、蓄電池の容量と電力使用量のミスマッチといったケースでは、期待通りの効果が得られない可能性もあるでしょう。

蓄電池の導入を検討する際は、必要な情報やシミュレーションを基に慎重に判断をしてください。そして、自宅の条件に適した設備を導入することで、長期的な電気代削減のメリットと同時に、災害時の備えも得ることができます。

太陽光発電や蓄電池の導入を検討している方は、ぜひエコまるにご相談ください。まずは資料請求・お見積もりから!

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