3人家族の電気代平均は?高い理由と節約方法、一戸建てやオール電化住宅との比較

  • URLをコピーしました!

毎月の電気代が家計を圧迫していると困っている方は多いのではないでしょうか。自分の家庭の電気代が平均と比べて高いのか低いのか、なかなか知る機会がないものです。

本コラムでは、3人家族の平均的な電気代や高くなる主な要因を詳しく解説します。また、一戸建てやオール電化住宅の場合の比較、節約のヒントも紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。

目次

3人家族の平均的な電気代

背景はぼやけた緑色の芝生で、左に白いLED電球が横たわり右には積み重ねられた複数の硬貨と散らばった硬貨が写っている画像

3人家族の電気代は、一般的にどのくらいなのでしょうか。総務省統計局の2024年「家計調査(家計収支編)」によると、2人以上の世帯の平均的な電気代は月々12,651円です。(2025年4月時点)

ただし、この金額はあくまで全国平均であり、実際の電気代は生活スタイル、地域、季節などによって異なります。

自宅の電気代が平均と比べてどの程度なのかを知るには、平均値だけでなく自分の家庭の状況や地域特性も考慮して分析することが重要になります。

次に季節別・地域別の電気代の平均額について詳しくみていきましょう。

※出典:e-Stat「家計調査」家計収支編・2人以上の世帯 用途分類 001 用途分類(総数)統計表・電気代

季節ごとの電気代の変化

電気代は季節によっても大きく変動します。

たとえば夏と冬はエアコンや暖房器具の使用頻度が高まり、電気代が上がりやすい時期なため、比較する場合は季節ごとの平均値も参考にしなければなりません。

2024年「家計調査(家計収支編)」を参考に、季節ごとの電気代の全国平均推移をみてみましょう。

※出典:e-Stat「家計調査」家計収支編・2人以上の世帯 用途分類 001 用途分類(総数)統計表・電気代

1~3月期の電気代

1~3月期の電気代平均は、13,265円です。最も冬の寒さが厳しくなるため、暖房器具の使用頻度が増えて電気代が高くなりやすい時期といえます。北海道・東北など地域によっては、さらに平均額が高い場合もあります。

4~6月期の電気代

4~6月期の電気代平均は、前期と比べて11,125円とやや安くなっています。春(4~5月)は気候が穏やかなため冷暖房の使用量が減り、電気代が抑えやすい傾向です。

ただし、夏(6月~)になり暑くなってくると冷房を使用し始めるため、電気代が上昇傾向になる可能性があります。

7~9月期の電気代

7~9月期の電気代平均は、11,984円と高まっています。冷房を使う時間がかなり多くなるため、電気代も高くなりやすいです

秋に入れば気温が落ち着いてくる日もありますが、例年は9月でもまだまだ暑い日が多いため、電気代が極端に下がることはないと予測できます。

10~12月期の電気代

10~12月期の電気代平均は、11,657円と前期より少しだけ安くなっています。10~11月の秋から初冬にかけては気温がやや落ち着くため、冷暖房をあまり使わずに済むことも関係するとみられます

一方、11月~12月になると徐々に寒くなるため、暖房器具が欠かせなくなります。それにつれ、電気代が高くなるでしょう。

地域差による影響

住んでいる地域や住宅環境によっても電気代は異なります。

一般的に、寒冷地では暖房にかかる電力が増えるため、冬場の電気代が高くなる傾向があります。逆に暑い地域では夏場の冷房費用がかさむことが多いです。

さらに、電力会社によって料金プランや基本料金が異なるため、同じ使用量でも電気代に差が出ています。地域の特性や住宅環境、契約している電力会社のプランを理解し、家庭の電気の使い方に合った契約を選ぶことが大切です。

なお、地域別の電気代平均は次のとおりです。

エリア地域別の電気代平均(二人以上の世帯)
北海道・東北地方13,293円
関東地方11,907円
北陸・東海地方13,707円
近畿地方10,845円
中国・四国地方13,160円
九州・沖縄地方11,234円

※出典:e-Stat「家計調査」家計収支編・二人以上の世帯用途分類 001 用途分類(総数)統計表・電気代(地域別)

3人家族の電気代が高くなる主な要因

黄色の背景に、階段状に積み重ねられた9つの木製ブロックがある。一番下の左端のブロックには日本語で「電気代」と書かれており、その上の各ブロックには白い上向きの矢印と、その上に積み重ねられた硬貨が配置されている画像

電気代が高くなるのは、何が理由なのでしょうか。ここからは主な電気代増加の要因について考えてみましょう。

家電製品の使い過ぎ

家電製品の使い過ぎは電気代が高くなる大きな要因です。エアコンやテレビ、照明などをつけっぱなしにしている可能性があります特にエアコンは消費電力が大きいため、不要な時はこまめに消すように心がけましょう。

また、待機電力も無視できません。コンセントに刺したままの家電が多いと、使っていなくても電気代が発生している可能性があります

古い家電の消費電力が大きい

もし古い家電を使っている場合、消費電力が大きく電気代がかかっている可能性があります

古い家電製品は新しいものに比べてエネルギー効率が悪く、電気代が高くなる原因のひとつです。

特に冷蔵庫やエアコン、洗濯機などは古いものだと電気代に差が出てきます。目安としては、購入してから10年以上経過している家電は電気代が高い可能性があります

こどもの成長に伴い電気使用量が増えた

こどもの成長に伴い、電気使用量が増加することがあります。

学齢期になると勉強や趣味で個室を使う時間が増え、照明やエアコンの使用が増える傾向にあるためです。また、テレビゲームやパソコンなどの電子機器を使用する時間が長くなることも影響するでしょう。

アンペア数が電気使用量に対し合っていない

契約しているアンペア数が実際の電気使用量に対して高すぎると、使用電力量に関係なく基本料金が割高になります

特に一度に多くの家電を使用しない家庭では、必要以上に高いアンペア契約で電気代増加につながっている可能性があるでしょう。

一方で、逆にアンペア数が低すぎるとブレーカーが頻繁に落ちてしまうなど生活に支障が生じてしまいます。家庭の使用状況に合った適切な契約容量に設定する必要があります。

3人家族の電気代を節約する方法

背景が黄色でケーブルにつながった電球が光っている画像

1~2人の世帯と比較して3人家族は、家電の使用頻度やエアコンの同時使用が多くなりがちです。そのため、電気代を節約するには、ちょっとした節約のポイントをおさえることが重要です。ここからは3人家族の電気代を節約するポイントをみていきましょう。

家族でなるべく1部屋で過ごす

それぞれが別の部屋でエアコンや照明、テレビを使うと消費電力が増えがちです。そのため、家族でなるべく同じ部屋で過ごす時間を増やしましょう

暖房や冷房、照明の使用を1カ所に集中でき、電気代を効率的に抑えることができます。リビングなどの共有スペースを、それぞれの家族が過ごしやすいよう整えてみてください。

節電について家族で共有する

家族全員が節電の意識を持つことが、効果的な節約の第一歩です。

照明をつけっぱなしにしない、エアコンの適切な設定温度を守るためにも、電気の使い方を話し合って共有しましょう

たとえば電気代の明細を見ながら毎月チェックしたり、節電の目標を立てることで、自然と意識が高まり家族全体で協力しやすくなります。

待機電力の家電を減らす

待機電力とは、使っていなくてもコンセントを刺した状態で消費される電力のことです。

テレビや電子レンジ、洗濯機など、使用していない時でも電力を消費している家電は意外と多いです。この待機電力は、家庭全体の電力消費の5〜10%を占めるとされています。

そのため、これらの家電のコンセントをこまめに抜くか、スイッチ付きの電源タップを活用することで待機電力を削減しましょう。家族が多いと家電の台数も増えやすいため、見落としがちな部分を見直すだけでも節電効果が期待できます。

古い家電は買い替えも検討する

年数の経った家電は、最新モデルと比べて電力効率が悪く、思った以上に電気代がかかっている可能性があります。

エアコンや冷蔵庫、洗濯機など、使用頻度が高く消費電力も大きい家電ほど、買い替えによる節電効果は大きくなるので検討してみてください

なお、買い替え時には省エネ性能を示す「省エネラベル」を確認し、長期的に見てコスト削減につながるかを判断しましょう。

電力会社やプランの変更を検討する

家族のライフスタイルに合った電力会社や料金プランを選ぶことも、電気代節約の有効な手段です。

電気使用量が多い場合、夜間料金が安いプランや使用量に応じて単価が変わるプランなどを検討すると良いでしょう。

また、電気とガスのセット契約やポイント還元があるプランも多いため、定期的に比較サイトなどで見直すことをおすすめします。

3人家族の一戸建て住宅は電気代が高い

3人家族の一戸建て住宅は電気代が高い

3人家族の電気代は住居の種類によって大きく変わります。特に集合住宅(マンションやアパート)に比べて、一戸建て住宅の方が電気代は高くなる傾向があります

集合住宅と一戸建て住宅における3人家族の電気代平均

住宅タイプ1ヶ月あたりの平均電気代
集合住宅7,000〜15,000円程度
一戸建て8,000〜19,000円前後

一戸建て住宅の電気代が高くなる主な理由は3つです。

まず、建物の断熱性能の差があげられます。

集合住宅は上下左右を他の部屋に囲まれているため、外気の影響を受けにくく、冷暖房効率が良いです。一方、一戸建ては外気に接する面積が多く、冬は暖房、夏は冷房の使用量が自然と増えてしまいます。

次に、広さに比例して使用電力が多くなることです。

一戸建ては集合住宅に比べて部屋数が多く、延床面積も広い傾向があります。そのため、照明や冷暖房、家電の使用範囲も広がり、結果として消費電力が多くなります。

そして、電気設備が多いため電気消費量が増えることです。

庭や外灯、給湯設備、床暖房など、一戸建て特有の設備があることで、電気の使用範囲が広がります。さらに、2階建てなどでは階ごとにエアコンを設置している家庭も多く、電力消費が増える原因になります。

このように、住宅の構造や広さ、設備の違いによって、同じ3人家族でも一戸建ての方が電気代が高くなりやすいのです。

3人家族でオール電化にすると電気代が高くなる?

3人家族でオール電化にすると電気代が高くなる?

オール電化にすれば電気代が安くなると思っていたのに、実際は高くなったという声を耳にしたことがあるかもしれません。実際、3人家族でオール電化にすると、以前よりも電気代が高くなるケースがあります。

オール電化の電気代が高くなるのは、調理、給湯、空調などすべてを電気でまかなうため、電気の使用量が大幅に増加することが主な理由です。特に冬場は、エコキュート(自然冷媒ヒートポンプ給湯機)や暖房の稼働で、電力消費が集中しやすく、電気代が高くなる傾向があります。

また、契約プランや使い方次第で電気代単価が割高になる場合もあります。

オール電化向けの時間帯別電気料金プランは、夜間は安く、昼間は高いことが特徴です。昼間に電力使用が多い家庭では電気代が高くなることもあります。

しかし、光熱費のうちガス代がまるごとカットされるため、年間で見るとトータルコストが抑えられる可能性も高いです。

夜間の安い電気を活用して給湯や蓄熱を行うなど、昼間の使用量を抑えて電気代を節約すれば、コストパフォーマンスも十分に発揮されます。

まとめ

木製のテーブルに、白い計算機、小さな電球、そして緑の植物が配置されている画像

3人家族の平均的な電気代は月々約12,651円とされていますが、季節や地域、生活習慣、オール電化住宅か一戸建てかなど、住宅環境によって実際の電気代は大きく変動します。

電気代が高くなる要因は家庭によりますが、家電製品の使い過ぎ、こどもの成長によって消費電力が増えた、古い家電の消費電力が大きいことなどが考えられます。

電気代を節約するためには家電の使い方を見直したり、省エネ家電への買い替えを検討することが効果的です。また、電力会社の料金プランを見直すことで、さらなる節約が期待できる可能性もあるので調べてみましょう。

また、電気代を節約するために住宅のオール電化を検討している方は、ご家庭にあった太陽光発電のプランを提供しているエコまるにご相談ください。まずは資料請求・お見積もりから!

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次