一人暮らしの電気代平均はいくら?夏や冬に高くなる理由も解説!

一般的に一人暮らしを始めると、毎月の電気代がどれくらいかかるのか気になるものですよね。特に夏や冬になると電気代が高くなると聞くと、不安になる方も多いでしょう。
本コラムでは、一人暮らしの電気代の平均や、夏や冬に高くなる理由を詳しく解説します。電気代を節約するためのポイントもご紹介しますので、ぜひ快適で経済的な一人暮らしを実現する参考にしてください。
【2025年最新】一人暮らしの電気代平均はいくら?

さっそく、一人暮らしの電気代の全国平均をご紹介します。

政府発表の家計調査では、2024年までの電気代の全国平均の調査結果が出ています。調査によれば、一人暮らしの電気代の全国平均は「6,756円」という調査結果となっています。(2025年4月時点)
ただ、より詳細な電気代は生活スタイルや季節、地域によってさらに変わってきます。次に季節別・地域別の電気代の平均額について詳しくみていきましょう。
【単身】季節別の電気代平均
まず電気代は季節によって大きく変動します。特に空調機器を頻繁に使わなければいけない季節は電気代が高くなりやすいです。2024年「家計調査(家計収支編)」を参考に各季節ごとの電気代の違いを見ていきましょう。
※出典:e-Stat|「家計調査」家計収支編・単身世帯用途分類 002 用途分類(年齢階級別)統計表・電気代
1月~3月期の電気代
1月~3月期の電気代平均は、7,150円と年間を通じて最も高いです。冬の寒さがピークになり、暖房器具の使用頻度が増えるため電気代も高くなりやすいです。場所や条件によっては約8,000~9,000円になることも珍しくありません。
4月~6月期の電気代
4月~6月期の電気代平均は、5,839円とやや落ち着いています。春(4月~5月)は、気候が穏やかで冷暖房の使用が少ないため電気代が落ち着く傾向です。この時期の平均的な電気代は、おおむね5,000円前後とされています。
しかし、夏(6月~)になってくると冷房の使用頻度が高まるため、電気代が上昇し6,000円を超えてくる可能性があるでしょう。
7月~9月期の電気代
7月~9月期の電気代平均は、6,771円と気温上昇と共に高まっています。空調機器なしでは過ごせない日が多いため、電気代も高くなりやすいです。
秋に入れば気温が落ち着いてくる日もありますが、例年は秋でも暑い日が多いため、電気代の平均値は高めを推移するでしょう。
10月~12月期の電気代
10月~12月期の電気代平均は、6,356円と前期より少しだけ安くなる傾向です。10月~11月の秋から初冬にかけて気温が落ち着きをみせるため、冷暖房の使用率が下がることも関係するとみられます。
しかし、12月が近づくと本格的に冬となってくるので、暖房器具の使用率が増えて、また電気代が高くなるでしょう。
【単身】地域別の電気代平均
電気代は住んでいる地域によっても変わってきます。政府発表の家計調査によると、地域別の電気代平均は次のようになっています。
エリア | 地域別の電気代平均 |
北海道・東北地方 | 7,500円 |
関東地方 | 6,566円 |
北陸・東海地方 | 6,794円 |
近畿地方 | 6,648円 |
中国・四国地方 | 7,437円 |
九州・沖縄地方 | 6,274円 |
※出典:e-Stat|「家計調査」家計収支編・単身世帯用途分類 003 用途分類(総数)統計表・電気代(地域別)
地域によって電気代が異なるのは、気候の違いや電力会社の料金設定の違いがあるためです。
たとえば、寒冷地である北海道・東北地方では、暖房器具の使用期間が長いため、電気代が高くなる傾向があります。場合によっては月8,000円に近づく場合も珍しくありません。
一方、関東地方は都市部が多く、電力会社の競争も活発なため、月6,000円~7,000円程度に落ち着いています。近畿地方や九州・沖縄地方も、比較的暖かい気候のため、電気代がやや低めになる傾向です。
しかし、中国・四国地方は土地柄、燃料調達のコスト増加のあおりを受けて、平均値が高めと電力会社の事情が電気代に影響しています。
自分の電気代を平均と比較する方法
自分の電気代が平均と比べて高いのか低いのかを確認するには、過去の電気使用量を振り返ることが重要です。
毎月の電気検針票や電力会社のウェブサービスで、使用量や料金をチェックしてみましょう。
なお、一般的な一人暮らしの月間電気使用量は季節・条件により変化しますが、約180kWh~300kWh程度とされています。これを基準に使用量が多い場合は、電気の使い方を見直す必要があるかもしれません。
※出典:東京都環境局|「2024年度(令和6年3月発行)家庭の省エネハンドブック」
冬に一人暮らしの電気代が高くなる理由

冬場になると、どうしても電気代が高くなりがちです。その主な理由は、暖房器具の使用増加や日照時間の短縮など、季節特有の要因によるものです。具体的な理由について詳しく解説します。
暖房器具の使用増加
寒い冬はエアコンや電気ストーブ、こたつなどの暖房器具を頻繁に使用します。これらの家電は消費電力が高いため、電気代が一気に増加する原因となります。
たとえば、エアコンでも高めの温度設定で長時間使用すると、それだけで月々の電気代が数千円上乗せされることもあるでしょう。
日照時間の短縮と照明使用量
冬季は日照時間が短くなり、夕方から夜にかけて照明をつける時間が長くなります。照明器具の使用時間が長くなることで、電力消費が増大する傾向があります。
もし白熱電球を使用している場合は、より消費電力が高いため、電気代の上昇に影響を与えている可能性があるでしょう。
そのため、白熱電球からLED照明へ切り替えることをおすすめします。LEDは長寿命で電気代も節約できるため、初期投資はかかりますが長期的なコストは安く済みます。
湯沸かしや調理による消費増
寒い季節は温かい飲みものや、料理を楽しむ機会が増えます。電気ケトルや炊飯器、電子レンジなどの使用頻度が高まることで、電気消費量も高まり電気代が高くなりやすいです。
節電のためには調理の際にまとめて作り置きをするなど、工夫が必要になってくるでしょう。
インフルエンザ対策による家電の併用
冬は空気が乾燥し、インフルエンザが流行しやすくなります。そのため、加湿器や空気清浄機を併用している場合、さらに電力消費が増えて電気代が高くなりやすいです。
電気代を抑えるには加湿器の設定を見直し、必要な時間帯だけ稼働させるなど節電意識が必要になります。
一人暮らしの電気代を節約するポイント

一人暮らしでは日々の使い方を少し工夫するだけで、電気代を大きく抑えることができます。そこでここからは、簡単に始められる節電のポイントを紹介します。
無理なく続けられる節約術を実践することで、光熱費の負担を減らし、生活にゆとりを持たせましょう。
エアコンの運転方法を見直す
エアコンの温度設定は夏は28℃、冬は20℃を目安に設定してください。外気温差を少なめにすることで消費電力を抑え、電気代を節約することができます。
さらに、エアコンを使用する際はサーキュレーターを併用しましょう。空気を循環させることで効率よく部屋全体が冷暖されます。適温を保つため、断熱シートやカーテンを活用するのもおすすめです。
なお、短時間の外出をするなら、自動運転のままにする方が省エネにつながる場合もあります。オンオフは外出時間によって使い分けてみてください。
月に1〜2回のフィルター掃除も忘れずおこないましょう。運転効率が高まり、ムダな電力消費を抑えられます。
もし空気清浄機なども併用しているなら、ともに掃除をおこなって効率がよい状態を保つよう心掛けてください。
洗濯はまとめ洗いする
洗濯機は起動時に最も電力を消費するため、毎日の少量洗濯よりも2〜3日分をまとめて洗うようにしましょう。
また、洗濯コースは「標準」ではなく「お急ぎモード」や「節電モード」を使うことでさらに使用電力を抑えられます。適度に使い分けるようにしてください。
加えて、乾燥機を使わず、室内干しや浴室乾燥を活用するのもおすすめです。洗濯回数が減れば、水道代の節約にもつながります。
冷蔵庫や炊飯器の使い方を工夫する
冷蔵庫は常に電源が入っている家電のため、使い方次第で電気代に大きく影響します。
たとえば、冷蔵庫は詰め込みすぎると冷気が循環しにくくなり電力消費が増加するので、適度な容量を保ちましょう。さらに設定温度は季節に応じて調整し、扉の開閉時間を短くするだけでも効果的です。
また、炊飯器は1回で数回分をまとめて炊き、冷凍保存するのがおすすめです。毎回の炊飯よりも電気代を抑えられます。炊飯器の保温モードは消費電力が高いので、使いすぎないように注意しましょう。
使わない家電はコンセントを抜く
じつは待機電力は家庭全体の電力消費の5〜10%を占めるとされています。そのため、使っていない家電のコンセントを抜き、無駄な電力消費を無くしましょう。
特にテレビ、電子レンジ、パソコン周辺機器などは、電源がオフでも通電している場合があります。完全に使わないタイミングはコンセントを抜いておくのがおすすめです。
この際、電源タップを活用するのもよいでしょう。電源タップなら一括で管理でき、面倒な抜き差しの手間を減らすことも可能です。
古い家電は買い替えも視野に入れる
製造から10年以上経過した家電は最新の省エネ家電と比べて消費電力が大きく、電気代の無駄につながることがあります。そのため、古い家電は買い替えも検討してください。
特にエアコン、冷蔵庫、電子レンジ、照明などは、昔と比べて消費電力の差が大きく、買い替えた方が長期的なコストを抑えられるケースも珍しくありません。自宅にある家電と最新型の消費電力量を年間で比較し、検討してみましょう。
電気会社や料金プランを見直す
電気代は契約している電力会社や料金プランによっても大きく変わります。自分のライフスタイルに合ったプランを選び直すことで、電気代を削減できる可能性があります。
近年は電力自由化により、現在は多くの電力会社や料金プランから選べるようになりました。たとえば一人暮らしの場合、電気使用量が少ないため「基本料金なし」や「従量単価が安い」プランが向いていることもあります。
また、電気とガスのセット契約やポイント還元があるプランに切り替えることで、トータルの光熱費を抑えられる場合もあります。見直しは無料でできるので、定期的に比較サイトで確認するのがおすすめです。
まとめ

一人暮らしの電気代は季節や地域、生活習慣によって大きく変動します。特に冬場は暖房器具の使用や日照時間の短縮など、電気代が高くなる要因が多く存在します。
しかし、日常生活の中で工夫を凝らすことで、電気代の節約が可能です。暖房器具の適切な使用、LED照明への切り替え、家電の使い方の見直しなど、小さな積み重ねが大きな効果を生み出します。ぜひこのコラムを参考に、快適で経済的な暮らしを実現してみてください。
また、電気代を節約するために住宅のオール電化を検討している方は、ご家庭にあった太陽光発電のプランを提供しているエコまるにご相談ください。まずは資料請求・お見積もりから!