DR補助金を活用して蓄電池を導入したいとお考えではないでしょうか。
電気料金の高騰や災害時の停電対策として家庭用蓄電池の導入を検討していても、高額な初期費用がネックとなり、なかなか踏み切れないという方も多いかもしれません。
そこで活用したいのが、DR補助金です。補助金を受け取るには要件を満たす必要があります。
本コラムでは、DR補助金の対象となるおすすめの蓄電池3製品を厳選して紹介するとともに、選定時に押さえておくべきポイントを詳しく解説します。
🌿 省エネ診断
5つの質問で、あなたに最適な
省エネ対策をオススメします!
診断結果
📚 関連記事をチェック
DR補助金の対象となる蓄電池3選

DR補助金の対象として登録されている蓄電池の中でも、特におすすめの3製品を紹介します。より多くのメリットを得るためには、製品ごとの特徴を理解し、ご家庭に合った蓄電池を導入することが重要です。
長州産業 スマートPVマルチ
長州産業のSPVマルチは、優れたコストパフォーマンスと高い性能を兼ね備えた蓄電池です。
家庭用として十分な蓄電容量を備えています。停電時には、電気を家庭内の全体に供給できる「全負荷対応タイプ」と、予め設定しておいた製品に供給できる「特定負荷タイプ」があり、各家庭に合った蓄電池を選べる点が魅力です。
また、ハイブリッドパワーコンディショナーを搭載しており、太陽光発電との相性も抜群です。太陽光発電で得た電力を効率的に蓄電・活用でき、電気料金の削減にもつながります。
さらに屋内外どちらにも対応しているため、設置場所の自由度が高く、住宅の構造やデザインを損なうことなく設置が可能です。
長州産業は現在唯一の国産メーカーで、信頼できる高品質な蓄電池を提供しています。独自のエネルギーマネジメントシステムにより、電力の最適な制御が可能となり、エコで経済的な生活を実現できます。コストを抑えつつ、高性能な蓄電池を導入したい方におすすめです。
ニチコン ESS-U4X1/ESS-U4M1
ニチコンは信頼性の高いメーカーであり、長年にわたり電気機器の製造で培った技術力があります。家全体の電力を賄える全負荷対応の蓄電池で、ESS-U4X1は16.6 kWhと、住宅用では最大容量を誇ります。ESS-U4M1も11.1 kWhの容量があり、一般家庭で連続24時間使用できるほどの十分な電力が蓄えられます。停電時でも家中の電気を使えるため、快適で安心です。
どちらも高い放電性能を持ち、大型家電やエアコンなどの高負荷機器も問題なく稼働させることが可能です。AIが蓄電システムをコントロールする機能も備わっています。
また、耐久性にも優れており、長期間安定した性能を発揮します。アフターサービスも充実しているため、長期的に安心して利用できるでしょう。ユーザーからの評判も高く、多くの家庭で導入されています。
DR補助金を利用して、高性能な蓄電池を導入したい方には最適な選択肢といえるでしょう。
追記・ESS-U4X1は16.6 kWhと、住宅用では最大容量
追記・ESS-U4M1も11.1 kWhの容量があり、一般家庭で連続24時間使用できる
※ 電力使用可能時間は平均的な家庭における使用電力試算値であり、保証値ではありません。
参考:ホーム > ニチコンの家庭用蓄電システム > 単機能蓄電システム > ESS-U4X1,ESS-U4M1
カナディアンソーラー EP CUBE
カナディアンソーラーのEP CUBEは、モジュール式で容量を柔軟に調整できる先進の蓄電池です。
6.6kWhから最大13.3kWhまで調整できるため、将来的なライフスタイルの変化にも対応できます。家族構成や電力需要の増加にあわせて、後から容量を追加できるのは大きなメリットです。
カナディアンソーラーは世界的な太陽光発電メーカーであり、その技術力と信頼性は高く評価されています。
EP CUBEのもう一つの魅力は、コンパクトでスタイリッシュなデザインです。バッテリーや部品はオールインワン型で、設置時間とコストを削減できるだけでなく、設置スペースを有効に活用でき、住宅の美観を損ないません。
さらに、高い充放電効率を実現しており、エネルギー損失を最小限に抑えます。
スマートフォンからのリモート監視や制御も可能で、エネルギーの使用状況をリアルタイムで把握できることに加え、災害の発生が予測される際には事前に警告情報を提供し、フル充電を推奨する機能もあります。
最新の技術を取り入れた蓄電池を検討している方におすすめです。

DR補助金対象の蓄電池を選ぶポイント

DR補助金の対象となる蓄電池を選ぶ際には、いくつかのポイントを押さえておくことが重要です。補助金の恩恵を最大限に受けられ、長期的に満足できる製品の選び方を紹介します。
補助対象として登録されているか確認する
最も重要なポイントは、蓄電池がDR補助金の対象として正式に登録されているかを確認することです。
購入先も認められた事業者でないと補助金を受けられません。そのため、購入前に、検討している蓄電池や事業者が補助金の対象であるかどうか、令和6年度補正DR家庭用蓄電池事業(※令和7年度も有効)のウェブサイトで確認しておくことが重要です。
製品の公式ウェブサイトや販売店に問い合わせるのも良いでしょう。
特に新製品や海外メーカーの製品は、登録が遅れる場合があります。最新の正しい情報を得ることで、補助金を確実に受け取ることができます。
また、購入する事業者選びも重要なポイントです。実際の補助金申請は、購入者の代理で販売事業者がおこないます。補助金の手続きは複雑な場合が多いため、信頼できる販売店を選ぶことで、スムーズに補助金を受け取ることができるでしょう。
参考記事:令和6年度補正DR家庭用蓄電池事業
定格容量と実効容量に注目する
蓄電池を選ぶ際には、定格容量と実効容量をよく確認することが大切です。
実際に使える容量がどの程度かを知ることで、生活スタイルに合った製品を選べます。
蓄電池のカタログに記載されている「定格容量」はあくまで理論上の値であり、実際に使用できる「実効容量」は、定格容量よりも10~20%ほど少なくなります。蓄電池の劣化を防ぐために、全容量をフルに使用しない設計になっているためです。
メーカーが公表している実効容量の数値を確認し、自宅の消費電力に見合った蓄電池を選びましょう。停電など災害時の急な電力需要にも対応できるよう、余裕を持った容量を選ぶのがおすすめです。
全負荷型と特定負荷型の違いを理解する
蓄電池には、全負荷型と特定負荷型の2種類があります。
自分のニーズに合ったタイプを選ぶことで、より効果的に電力を活用できます。
全負荷型は、家全体の電力をバックアップできるタイプです。停電時でも家中の電気機器を使用でき安心感がありますが、消費電力も多くなります。
一方、特定負荷型は、あらかじめ指定した電気機器のみをバックアップします。冷蔵庫や照明、情報機器など、生活に欠かせない重要な機器だけをカバーすることで消費電力を抑え、長時間使用できることがメリットです。
将来的に家族構成が変わったり、電力需要が増える可能性がある場合は、全負荷型を選ぶことで柔軟に対応できます。予算を抑えたい方や、最低限のバックアップで十分な場合は、特定負荷型が適しているでしょう。
DR対応機能があるかチェックする
DR補助金を受けるためには、蓄電池がDR対応機能を備えていることが必須条件です。購入前に、この機能が搭載されているかを確認しましょう。
DR対応機能とは、電力会社からの信号を受けて蓄電池の充放電を自動的に制御する機能です。これにより、電力需給の調整に貢献し、電力網の安定化に役立ちます。
製品によっては、専用の通信モジュールやソフトウェアのインストールが必要な場合もあります。製品の仕様書やメーカーの説明をよく確認し、不明な点は販売店に問い合わせると安心です。
DR対応機能がない製品を選んでしまうと、補助金の対象外となってしまうので注意が必要です。DR対応機能を活用することで、電力需給の調整に貢献し、環境負荷の低減にもつながります。
将来的なV2H・VPP連系を見据える
蓄電池を選ぶ際には、V2H(Vehicle to Home)やVPP(Virtual Power Plant)との連携を見据えることも重要です。
拡張性のある製品を選ぶことで、将来的なニーズに対応できます。
V2Hとは、電気自動車(EV)と家庭をつなぎ、EVの電力を家庭で利用する仕組みです。EVが普及する中、家庭と車両間での電力融通は今後重要になってきます。
一方、VPPは、蓄電池や太陽光発電などの分散型エネルギーリソースを統合して、仮想的な発電所として機能させるものです。
V2HやVPPは今後さらに普及すると考えられています。そのため、将来的に電気自動車の導入を考えている方や、エネルギーマネジメントに関心がある方は、これらに対応可能な蓄電池を選ぶと良いでしょう。
拡張性の高い製品を選ぶことで、長期的なコストパフォーマンスの向上と、将来のエネルギー環境やニーズの変化にも柔軟に対応できます。

まとめ

DR補助金を活用することで、蓄電池の導入にかかる費用負担を軽減することができます。
長州産業のスマートPVマルチ、ニチコンのESS-U4X1/ESS-U4M1、カナディアンソーラーのEP CUBEはいずれもDR補助金の対象であり、それぞれに魅力があります。自分の生活スタイルや将来の計画、予算にあわせて最適な製品を選ぶことが大切です。
また、蓄電池選びでは、設備や事業者が補助対象として登録されているか、容量や実効容量、全負荷型か特定負荷型か、DR対応機能の有無、将来的な拡張性など、多角的な視点で検討することが求められます。後悔のない選択をするために、ポイントをしっかり押さえましょう。
エネルギーの自給自足による電気料金の節約、災害時の備えなど、蓄電池の導入には多くのメリットがあります。DR補助金を上手に活用し、快適で安心な生活を実現してみませんか。
エコまるでは、本コラムでご紹介した3つのメーカーだけでなく、他メーカーの蓄電池も取り扱っています。お客様に合った製品のご提案から、補助金の代行申請、アフターフォローまで、しっかりとサポートいたします!
ぜひ、この機会にDR補助金を活用した蓄電池の導入を前向きに検討してみてください。