ファーウェイ蓄電池の価格・特徴を解説!メリットデメリットも紹介

太陽光発電を導入された方、あるいはこれから検討している方の中には、蓄電池の導入を考えている方も多いのではないでしょうか。特にHUAWEI(ファーウェイ)製の蓄電池は、優れた性能とコストパフォーマンスで注目を集めています。
本コラムではファーウェイ蓄電池の特徴を、価格や性能、メリット・デメリットなど詳しく解説します。保証内容や活用できる補助金についてもまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
ファーウェイ蓄電池の基本情報と特徴

会社名 | ファーウェイ・ジャパン(華為技術日本株式会社) |
事業内容 | ICT・コンシューマ・クラウド・デジタルパワー ・スマートカーソリューションなど |
設立年月日 | 2005年 |
対応エリア | 全国各地 |
公式サイト | https://solar.huawei.com/jp/solutions/residential |
HUAWEI(ファーウェイ)は、通信機器を中心に開発・販売をおこなう中国のメーカーです。日本にもグループ会社を持ち、家庭用蓄電池も販売しています。
ファーウェイの製品は、独自の機能が充実していて人気です。例えば、太陽光パネルはパネル一つひとつの発電状況をリアルタイムでモニタリングできます。また、蓄電池の残量なども専用アプリでいつでも確認が可能です。
では、ファーウェイの蓄電池の特徴を詳しくみてみましょう。
最適な蓄電容量を選べるLUNA2000
ファーウェイ主力の蓄電池であるスマートリング蓄電システム(LUNA2000)は、蓄電容量の異なるモデルを展開しています。コンパクトなモデルから大容量モデルまで幅広い選択肢があるため、家庭のニーズにあわせた選択が可能です。
最新の「LUNA2000 S1シリーズ」では、7.1kWh・14.3kWh・21.5kWhの3タイプを展開しています。21.5kWhもあれば、5人以上の家庭やペットのいる家庭、オール電化住宅などでも必要な電力を充電できるでしょう。
さらにファーウェイの蓄電池は、必要に応じて追加の蓄電ユニットを接続すれば、あとから蓄電池容量の拡張も可能です。ライフスタイルの変化にあわせて、蓄電池容量を増やすことができます。例えば「S0シリーズ」では、5kWh〜30kWhまで拡張が可能です。
高耐久・長寿命で安心
ファーウェイの蓄電池は、耐久面に関しても定評があります。S0シリーズは、サイクル寿命が業界トップクラスの約12,000サイクルです。サイクル寿命とは、蓄電池が充電・放電を繰り返すことができる回数のことをいいます。
つまり1日1サイクル使用した場合で考えると、ファーウェイの蓄電池は約33年間使用できるということです。一般的に家庭用蓄電池は約10~15年で交換が必要になるといわれており、ファーウェイの蓄電池がかなりの長寿命であることがわかります。
また、寒冷地や重塩害地に対応する点も特徴です。使用環境温度は-20〜55℃で、重塩害地域でも動作します。防塵防水等級IP66の評価も受けており、浸水にも耐性(浸水40cmで72時間)があるので安心です。
このような安全性能の高さは、多くの家庭で導入の決め手となっています。
専用アプリで簡単に電力管理できる
ファーウェイ蓄電池は、専用アプリ「FusionSolar」を用いることで蓄電池や太陽光発電システムの稼働状況をリアルタイムで監視できます。
「FusionSolar」は、ウェブやスマートフォンアプリで簡単にアクセスが可能です。太陽光発電の稼働状況や蓄電池残量を確認して安心できることはもちろん、蓄電池のモードを変更してより効率的に蓄電・売電することもできます。
アプリなら外出先でも確認できるので、有事の際にも安心です。
ファーウェイ蓄電池の価格と導入コスト

蓄電池を選ぶ際には、初期費用や運用コストも大きな要素となります。ここでは、導入にかかる費用の内訳やランニングコストについて詳しく解説します。
ファーウェイ蓄電池の価格
ファーウェイの蓄電池の価格帯は、約140万~240万円です。モデルや販売店などによって価格は異なります。
例として、「LUNA2000 S0シリーズ」の価格帯を表にまとめました。
製品名 | 蓄電容量 | 価格 |
LUNA2000-5-NHS0 | 5kWh | 約140万円~ |
LUNA2000-10-NHS0 | 10kWh | 約190万円~ |
LUNA2000-15-NHS0 | 15kWh | 約240万円~ |
ただし、この金額は蓄電池の本体価格のみです。設置にはパワーコンディショナーなどの機器代金や、設置工事費用もかかります。
他社では蓄電容量10kWh程度で200万円を超えることも多いので、ファーウェイ製品は高性能で手頃な価格だといえるでしょう。
施工にかかる費用目安
蓄電池の設置には、設置工事費用もかかります。工事費用は約20万~30万円が目安です。
設置工事費用は、蓄電池の設置・取付工事や電気工事の費用の合計で、販売会社や設置業者によって異なります。基礎の成形や、壁に穴あけが必要になるとその分費用が必要です。
金額が気になる場合は、業者に見積もりを依頼しましょう。見積書は内訳までしっかり見て、どのような工事がおこなわれるのか確認しておくと安心です。
ランニングコストと保証内容
蓄電池を使い続けると、メンテナンス費用や劣化部品の交換費用が発生します。ファーウェイ蓄電池の場合、部品交換の手間を軽減するモジュール構造が採用されているため、必要に応じて劣化したパーツのみを交換することが可能です。これにより、ランニングコストも抑えられます。
また、ファーウェイの蓄電池は基本的に10年間保証されます。有償でさらに5年保証期間を延長できるので、長く使い続けたい方にも安心です。製品に問題が生じた場合は、フリーダイヤルやメールで問い合わせができます。
補助金の活用で初期費用を節約
初期費用の負担を軽減するなら、補助金の活用がおすすめです。蓄電池の導入には、国や自治体から補助が受けられる場合があります。ものによっては数十万の補助が受けられるので、ぜひ活用したい制度です。
例えば2025年度では、「DR家庭用蓄電池事業」では蓄電池の導入費を最大60万円まで、国土交通省の「子育てグリーン住宅支援事業」では64,000円が補助されます。補助金の内容や条件は最新情報を確認しましょう。
エコまるでは、太陽光発電や蓄電池の補助金について、申請の代行をおこなっています。活用できる補助金のご案内から、難しい手続きまで私たちにぜひお任せください。
ファーウェイ蓄電池のメリットとデメリット

どのような製品にもメリットとデメリットがあります。ここまで解説した特徴を踏まえて、ファーウェイ蓄電池のメリット・デメリットを紹介します。自分のニーズにあうか判断しましょう。
メリット:高い安全性と幅広い選択肢
ファーウェイ蓄電池のメリットは、安全性に優れている点と蓄電容量が選べて拡張できる点にあります。
まず、ファーウェイの蓄電池は、業界トップクラスのサイクル寿命を誇ります。寒冷地や重塩害地域でも動作するタフさが魅力です。日本国内でも、JET認証などの厳しい安全認証をクリアしているため、安心して導入することができます。
また、幅広いニーズに対応している点もメリットです。5kWh~30kWhまで対応するので、家庭の状況やライフスタイルにあった容量を選ぶことができます。
さらに、追加モジュールによって容量を簡単に拡張可能です。こどもの成長に伴い電力需要が増した際など、将来のライフスタイルの変化に応じてアップグレードができます。
デメリット:専用モニターの非搭載
一方で、デメリットとしては、専用モニターが設置されていない点が挙げられます。
ファーウェイの蓄電池には専用モニターがなく、運用状況の確認や設定の変更はスマートフォンやパソコンでおこないます。デジタル機器に慣れていない方は操作に戸惑うかもしれません。
しかし、専用アプリ「FusionSolar」はシンプルで直感的な操作が可能です。操作に慣れれば、外出先からもアプリで稼働状況が確認できます。また、室内にモニターを設置しないので、インテリアを邪魔しないという点ではメリットです。
まとめ

ファーウェイ蓄電池は、高性能、安全性、そしてコストパフォーマンスに優れています。5kWhから最大30kWhまでの蓄電容量に対応しているので、ライフスタイルにあったモデルを導入できます。また、特殊な設計により拡張も可能です。
ファーウェイの蓄電池は長寿命でメンテナンス費用もかかりにくいので、ランニングコストを気にする家庭にも向いています。
ただし、専用モニターがないことはデメリットにもメリットにもなります。信頼できる業者から購入しましょう。
エコまるでは、ファーウェイの蓄電池も含めてさまざまなメーカーの蓄電池をご案内しています。家庭の状況やライフスタイルにあったメーカーやモデルを提案しますので、ぜひお問い合わせください。