Qセルズ蓄電池の特徴は?値段や後付け導入のポイントを解説

蓄電池の導入を検討する方にとって、Qセルズ(キューセルズ)の蓄電池は注目度が高い選択肢です。Qセルズはドイツ生まれの太陽光発電システムで、その蓄電池は優れた機能性などが評価されています。
このコラムでは、Qセルズの蓄電池の特徴や価格を分析しました。値段や性能からみたコストパフォーマンスの高さも解説します。
また、すでに太陽光発電システムを導入済みの家庭が、あとから蓄電池を設置する際に役立つ情報もまとめ、補助金や減税制度の利用方法についても紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
Qセルズ蓄電池の特徴とメリット

会社名 | ハンファジャパン株式会社 |
事業内容 | ・グリーンエネルギー事業 ・ケミカル事業 ・セキュリティ事業 ・プロダクトソリューション事業 |
設立年月日 | 1984年2月 |
対応エリア | 全国各地 |
公式サイト | https://www.q-cells.jp/ |
Qセルズ(キューセルズ)は、ハンファジャパン株式会社が販売する太陽光発電システムブランドです。ドイツ生まれの太陽光発電システムで、日本ではハンファジャパン株式会社が販売を担っています。
ハンファジャパンは、韓国の大手企業である株式会社ハンファの日本法人として設立されました。世界70か国にネットワークがあり、日本では住宅用だけで15万棟以上※の販売実績があります(※2023年時点)。
太陽光パネルやパワーコンディショナー、蓄電システム、V2H(Vehicle to Home)など、住宅用から産業用まで、販売する製品はさまざまです。
では、製品やメーカーの特徴を紹介します。
あとから増設可能な拡張型太陽光発電システムを販売
Qセルズでは、太陽光発電システムをパッケージ販売することで、幅広いライフスタイルや将来設計に対応しています。拡張型太陽光発電システム「Q.READY」では蓄電池やV2Hシステムの後付けが可能で、カスタマイズ性が高いです。
「Q.READY」は、太陽光発電システムのみでの設置から、蓄電池や電気自動車(EV)の充電設備(V2H)の併設など、幅広い選択肢に対応します。ライフスタイルの変化があった場合、必要な設備を増設することも可能です。
「Q.READY」で導入できる蓄電池は、蓄電容量が7.7kWhと9.7kWhの2種類から選べます。屋外設置のみの対応ですが、横幅458mm・奥行268mmとコンパクトなので設置しやすいです。
また、専用アプリで蓄電・売電を操作できるので、より効率的に電力を活用できます。
幅広いメーカーの蓄電池を取り扱う
Qセルズでは、他社の蓄電池も多く取り揃えています。他メーカーの蓄電池を取り扱うことで、より幅広いニーズへの対応が可能です。
Qセルズで取り扱われる他メーカーの蓄電池を表にまとめました。
製品名 | メーカー | タイプ・特徴 | 蓄電容量 |
マルチ蓄電プラットフォーム (KPBP-Aシリーズ) | オムロン | ・単機能型 ・ハイブリッド型 ・特定負荷型 ・全負荷型 ・屋内外設置 | ・9.8kWh ・16.4kWh |
エネレッツァ (LBS-0500) | 京セラ | ・単機能型 ・特定負荷型 ・全負荷型 ・屋外設置 | ・5.5kWh ・11.0kWh ・16.5kWh |
ハイブリッド蓄電システム (EIBS7) | ダイヤゼブラ | ・ハイブリッド型 ・全負荷型 ・屋内外設置 | 7.04kWh |
家庭用高機能ハイブリッド蓄電池 (POWER DEPO H) | 住友電工 | ・ハイブリッド型 ・全負荷型 ・屋外設置 | 12.8kWh |
また、他メーカーのHEMS(Home Energy Management System)も利用できます。HEMSとは、日々の電力使用量や発電状況を可視化して、より省エネルギーな暮らしを目指すシステムです。Qセルズでは、パナソニックやNatureのHEMSを取り扱っています。
独自の長期保証で安心
Qセルズは保証内容も充実しています。蓄電池ユニットは最長15年間保証されます。保証期間内は、充電可能容量が設置時の50%を下回った場合、構成機器を無料で修理してもらえるので安心です。
一般的に蓄電池の寿命は約10~15年とされているので、Qセルズの製品が長寿命であることがうかがえます。さらに、周辺機器にも保証がついているので安心して使用できます。製品によって保証期間は異なるので、詳しい情報はカタログなどで確認しましょう。
また、太陽電池モジュールの出力性能の保証期間は25年とかなり長いです。蓄電池と同時に太陽光発電システムも導入したい方には心強い保証でしょう。
Qセルズ蓄電池の値段と活用できる補助金

ここでは、Qセルズの蓄電池の値段や導入費用、コストパフォーマンスを解説します。活用できる補助金も紹介するので参考にしてください。
価格帯とコストパフォーマンス
「Q.READY」の蓄電池ユニットの希望小売価格は、7.7kWh(QREADY-B77-1)で1,991,000円、9.7kWh(QREADY-B97-1)で2,651,000円(税込)です。
ただし、この価格には設置工事費用を含みません。設置工事費用はおおよそ20万~30万円が目安とされているため、全体で200万~300万円程度かかると考えておきましょう。
価格は安くはありませんが、蓄電池の導入により日々の電気使用量を抑えられ、初期費用の回収も可能です。さらにQセルズの蓄電池には15年間の保証があります。保証によって長く使い続けられるため、コストパフォーマンスは高いといえます。
補助金制度の活用
蓄電池の初期費用を節約するなら、自治体や政府の補助金を活用しましょう。
例えば、一般社団法人環境共創イニシアチブによる「DR家庭用蓄電池事業」では、蓄電池の設備費と工事費の3分の1(最大60万円)の補助が受けられます。また、国土交通省「子育てグリーン住宅支援事業」では、蓄電池の導入で1戸あたり64,000円の補助が受けられます。
他にも、自治体によっては独自の補助金事業を実施しています。具体的な条件や金額は地域や制度により異なるため、詳細は各自治体や専門業者に確認しましょう。
エコまるでは、各種補助金についての案内もおこなっています。難しい手続きも代行しますので、蓄電池や太陽光発電の導入を検討されている方はぜひご相談ください。
Qセルズ蓄電池をあとから導入するポイント

すでに太陽光発電がある家庭の場合、Qセルズの蓄電池を後付けできるか不安になるかもしれません。ここでは、Qセルズの蓄電池をあとから導入する際の注意点を紹介します。
Qセルズ蓄電池に適したシステムか確認
Qセルズ製のものに限らず、蓄電池を後付けする場合は設置済みの太陽光パネルやパワコンと適合性があるか確認が必要です。太陽光発電システムと蓄電池とで異なるメーカーの製品を設置する事例もあります。
ただし、Qセルズの蓄電池「Q.READY蓄電池ユニット」の後付けが推奨されているのは、Qセルズ製の太陽光発電です。「Q.READY蓄電池ユニット」は、Qセルズ製の太陽光発電システムに後付けすることを前提に開発されています。Qセルズのすべての太陽光パネルに対応しますが、他メーカーの太陽光システムに適合するかどうかは判断が難しいです。
太陽光発電の設置業者などの専門家に、設置済みの太陽光発電システムとの適合性を尋ねてみましょう。
製品の保証条件をチェック
蓄電池を後付けする際、導入予定の製品や設置済み製品の保証期間や内容を確認しておきましょう。メーカーによっては、他メーカーの蓄電池を設置すると太陽光発電システムの保証ができなくなる場合もあります。
例えば、シャープ製・東芝製の太陽光パネルは、他メーカーのハイブリッド型蓄電池を設置すると、保証期間内でも太陽光パネルの保証が喪失する規約です。
保証がないと、修理や交換に大きな費用が発生するかもしれません。蓄電池を後付けする場合は、保証内容を確認しましょう。
信用できる施工業者を選ぶ
蓄電池をあとから導入する場合は、施工業者選びも肝心です。設置された太陽光発電システムとの適合性や予算、ライフスタイルなど、さまざまな条件にあった蓄電池を提案してくれる業者を選びましょう。
信頼できる施工業者の特徴は次のとおりです。
- 累計100件以上の実績がある
- メーカー認定の施工店
- アフターサポートが充実している
エコまるでは、既存の太陽光発電に蓄電池を設置する工事にも対応しています。お客さまのライフスタイルや将来設計に適した製品を提案しますので、ぜひお問い合わせください。
まとめ

Qセルズでは、太陽光発電システムにあとから設置できる高性能なシリーズを販売し、幅広いユーザーに支持されています。生活スタイルや将来設計にあわせて、好きなタイミングで蓄電池やV2Hを導入できるカスタマイズ性の高さが魅力です。
また、他メーカーの蓄電池も多く取り扱っています。蓄電池の保証期間は15年と長いので、安心感の高さやコストパフォーマンスにも優れています。
蓄電池の導入には初期費用がかかりますが、長期的にみれば電気代節約などの経済的なメリットも大きいです。このコラムを参考に、Qセルズの蓄電池の導入を考えてみてください。
エコまるでは、Qセルズだけでなく幅広いメーカーの蓄電池、太陽光発電システムを提案できます。太陽光発電や蓄電池の導入に悩んだら、ぜひお問い合わせください。