太陽光発電リースで初期費用ゼロ！仕組みとメリットを徹底解説

太陽光発電に興味はあるものの、高額な初期費用がネックになっていませんか？初期費用が用意できないことで太陽光発電の導入を諦めている方には、リース契約がおすすめです。

太陽光発電はリース契約をおこなうと、高額な初期投資を避けて導入が可能になります。設備の設置からメンテナンスまでリース会社がおこなうため、手間もかかりません。

本コラムでは、太陽光発電リースの仕組みやメリット、注意点について詳しく解説します。エコな暮らしを始める第一歩として、ぜひ参考にしてください。

太陽光発電リースとは

太陽光発電リースは、リース会社が太陽光発電システムの設置費用を負担し、利用者は月々のリース料を支払うことでシステムを利用する契約形態です。太陽光発電システムの導入に必要な高額な初期投資を避けながら、リース料を毎月支払うことで設備を利用できます。

また、リース期間中のメンテナンスや修理もリース会社がおこなうため、設備管理の手間がかかりません。リース契約は月々のリース料が固定されている分、長期間の支払い計画が立てやすいです。

リース契約の仕組み

リース契約は、リース会社が利用者の自宅に適した太陽光発電システムを提案し、設置工事をおこないます。初期費用はかからず、設置後に利用者は月々のリース料を支払いながら、発電した電力を自宅で使用するのが基本です。

リース期間は一般的に10〜15年程度で、その間の設備の所有権はリース会社にあります。期間終了後は設備を無償で譲渡したり、再リース契約を結んだりすることも可能ですが、契約内容によって異なるため、事前の確認が必要です。

リース契約は高額な初期費用を用意せずに太陽光発電を始められるだけなく、発電した電力を自家消費することで買電電気代の節約につながるのも利点です。

PPAモデルの違い

PPA（Power Purchase Agreement）モデルは、太陽光発電システムのリースと異なり、契約者が設備を所有せず、発電した電力を契約期間中に定められた価格で購入する仕組みです。

リースでは設備の利用料を支払うのに対し、PPAは電力料金の支払いが主で、初期投資が不要で電力購入に特化しています。両者は初期費用や支払い方法に違いがありますが、いずれも契約者の負担を軽減する方法です。

また、PPAモデルでは設備の所有権が第三者にある場合が多く、契約期間終了後に継続して設備を利用する際に別途交渉が必要になることがあります。リース契約は期間終了後に設備を譲渡されるケースがあり、自身の資産として活用できる可能性があるのも魅力です。

0円ソーラーの概要

「0円ソーラー」はリース契約やPPAモデルを含む、初期費用ゼロで太陽光発電を導入するサービスの総称です。環境省が推進する再生可能エネルギー導入促進施策の一環として、多くの企業が提供しています。初期費用をかけずに太陽光発電を始められるため、全国的に利用者が増加しています。

また、国や自治体による補助金制度も活用できる場合があり、これらを活用することで、経済的な負担を軽減しながら、クリーンエネルギーの普及に貢献できます。

太陽光発電リースのメリット

太陽光発電リースを利用することで得られるメリットは多岐にわたります。初期費用ゼロで導入できることに加え、月々の買電電気代削減や環境への貢献など、さまざまな利点があるのもポイントです。利用前にメリットを理解することで、より賢くエネルギーを活用できます。

ここでは、太陽光発電リースを利用するメリットを詳しくみていきましょう。

初期費用が0円である

太陽光発電リースの魅力は初期費用がかからない点です。

従来、太陽光発電システムの導入には数百万円の初期費用が必要になります。リース契約を利用すれば、設置費用や機器代などの初期費用を契約者が一括で支払う必要はなく、リース期間中の月々の支払いでカバーされます。

予算の制約で導入を諦めていた家庭でも太陽光発電を始めることが可能です。太陽光発電リースは初期投資を抑えながら、太陽光発電を導入できる手段として、特に設備購入に十分な資金がない場合に魅力的な選択肢といえます。

月々の支払いと家計管理ができる

リース料は毎月の固定費となるため、家計管理がしやすくなります。また、買電電気代の削減効果も期待できます。リース料が一定額であるため、月々の支出を簡単に把握することができ、予算管理がしやすいのもメリットです。発電した電力を自家消費すると、電力会社から購入する電力量が減り、買電電気代の節約につながります。

さらに環境省の試算によると、平均的な家庭で年間約6万円の売電収入が可能です。買電電気代の削減額がリース料を上回る場合、実質的な負担が減少します。家計にとって大きなメリットになります。

環境にやさしいエネルギー導入が手軽である

クリーンエネルギーを手軽に導入できる点も大きなメリットです。環境への負荷を減らすことに貢献できる太陽光発電は、発電時にCO₂を排出しないクリーンなエネルギーです。太陽光発電システムを導入することでCO₂削減が期待されます。

仮に太陽光発電システムの年間発電量が3,000kWh前後だった場合、1kWhあたり約650gのCO₂を減らせるので年間約1,950kgのCO₂削減が可能です。

リース契約は地球温暖化対策に関心のある方にとって、行動を起こせる手軽な手段のひとつです。また、こどもたちにエコなライフスタイルを示すことで、環境意識の高い次世代を育むことにもつながります。

※参考：クール・ネット東京「太陽光発電システム（太陽光発電システムとは）」

太陽光発電リースの対処と注意点

メリットの多い太陽光発電リースですが、契約前に注意すべき点もあります。注意点を押さえることで後悔のない選択にもつながります。各ポイントを順にみていきましょう。

契約期間と契約条件の確認する

リース契約は長期にわたるため、契約期間や条件を十分に確認することが重要です。

一般的なリース期間は10〜15年ですが、途中解約が可能かどうか、解約時に違約金が発生するかなど、細かな条件も確認しましょう。

また、リース期間終了後の設備の扱いとして以下のポイントを確認しておくのも重要です。

リース契約は契約内容によって異なります。これらの条件を理解しておくことで、後々のトラブルを防げます。

総支払額と費用対効果を理解する

月々のリース料を合計すると、総支払額が大きくなることがあります。費用対効果をあわせて確認するのが重要です。たとえば、月々のリース料が1万円、契約期間が15年（180ヶ月）の場合、総支払額は以下の計算になります。

このように、リース料は初期費用を抑えられる反面、長期的には購入よりも高くなる可能性があります。また、月々の支払いにはシステムの購入費用、設置費用、メンテナンス費用などが含まれています。リース料に含まれるサービスや修理対応などの要素も考慮することが重要です。

買電電気代の削減額と比較して、本当にお得かどうかをシミュレーションするのもよいでしょう。信頼できる業者に相談し、詳細な見積もりを取ることをおすすめします。

設備の所有権と資産価値も把握する

太陽光発電リースでは設備の所有権はリース会社にあり、契約者にはその設備の資産価値はありません。契約者は設備を利用する権利を持ち、月々のリース料を支払います。リース期間終了後に設備を購入する選択肢があれば、その後の資産価値を享受できますが、購入しない場合は資産価値は残りません。

また、設備の所有権が利用者にない場合、住宅を売却する際に新たな買い手がリース契約を引き継ぐのか、解約手数料が発生するのかなど、事前に確認しておく必要があります。

リース以外で設備を導入する方法

太陽光発電の導入方法には、リース以外にもさまざまな選択肢があります。購入やローン、PPAモデルなど、それぞれの特徴を比較し、自分に合った方法を選びましょう。

設備を購入して導入する場合

太陽光発電は設備を一括で購入することで、設備の所有権を得られます。太陽光発電設備の寿命は約20〜30年と、長期的に見ても経済的メリットが大きいです。また、たまった電力を売電して利益にすることも可能です。

太陽光発電の設備を購入して導入すると、設備のメンテナンスや修理を自由におこなえるほか、税制優遇や補助金を利用できる場合もあります。

ローンを利用して導入する場合

太陽光発電の設備は、ローンを組んで設備を購入する方法もあります。初期費用を分割払いにすることで、負担を軽減できます。

ローンを利用すれば、一括購入よりも初期の資金負担を抑えつつ、設備の所有権を得ることが可能になります。金利や返済期間を考慮しながら、無理のない計画を立てることが重要です。

ただし、総支払額は一括購入より高くなる傾向にあります。そのため、長期的なコストと利益を検討することが重要です。

PPAモデルや0円ソーラーを選択して導入する場合

前述のPPAモデルや0円ソーラーも選択肢のひとつです。PPAモデルでは、設備の設置やメンテナンスは第三者がおこない、利用者は発電された電力を購入します。リースと異なり、使用電力量に応じた支払いとなるため、使用量が少ない場合はコストを抑えられるのがポイントです。

0円ソーラーはリースやPPAモデルを含む総称で、初期費用ゼロで太陽光発電を導入するサービスを指します。各サービスの契約内容や条件は異なるため、事前に詳細を確認することが重要です。

太陽光発電リース契約を検討する際のポイント

リース契約を検討する際には、信頼できる業者の選定や契約内容の確認が重要です。具体的なポイントを押さえておきましょう。

信頼できる業者を見つける

信頼できる業者を選ぶことは、太陽光発電リース契約を成功させるための重要なポイントです。まず、業者の実績や評判を調べましょう。過去の施工事例や顧客の評価を確認することで、その業者が信頼できるかどうかが明確になります。

また、複数の業者から見積もりを取って比較することも大切です。さらに、業者がどれだけ透明性を持ち、メリットだけでなくデメリットも説明してくれるかどうかも重要な判断基準です。トラブルを避けるためにも、契約前に慎重に業者を選びましょう。

メンテナンスと保証内容を確認する

メンテナンスや保証内容を確認するのも、太陽光発電リース契約で重要なポイントです。リース期間中の定期点検や故障時の対応について、具体的な保証範囲や修理対応のスピードを確認しましょう。保証内容が不明確な場合、後々のトラブルにつながることがあります。

また、リース期間終了後のサポート体制についても確認しておくと、長期的に安心して利用できます。しっかりとしたサポート体制が整っている業者を選びましょう。

国や自治体の補助金を活用する

太陽光発電の導入は国や自治体の補助金を活用すると、費用を抑えることができます。各自治体では、独自の補助金が提供されています。

補助金申請には期限や条件があるため、早めに情報収集をおこなうのがポイント。また、業者が申請サポートをおこなっている場合もあるので活用するのもよいでしょう。

補助金をうまく利用することで初期費用を大幅に削減でき、お得に太陽光発電を導入することが可能です。

まとめ

太陽光発電リースは、初期費用ゼロで環境にやさしいエネルギーを導入できる魅力的な選択肢です。リース契約の仕組みやメリットを理解し、自分に合った方法でエコな生活を始めましょう。

また契約前には、信頼できる業者の選定や契約条件の確認などの準備をおこなうことが大切です。リース契約をうまく活用すると、長期的に満足のいく太陽光発電ライフを送りやすくなります。

またジャパンライフアシストでは、太陽光発電リースに関するご相談を受け付けています。リース契約に関する疑問や補助金の活用方法に関するアドバイスにもお答えしているので、太陽光発電リースで買電電気代を節約したい方は、ぜひお気軽にご相談ください！