ソーラーカーポートの価格はいくら? メーカー別価格比較・設置費用の相場を徹底解説

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ソーラーカーポートの価格はいくら? メーカー別価格比較・設置費用の相場を徹底解説

太陽光パネルを案内している太陽光発電業者の画像

ソーラーカーポートは、駐車スペースを有効活用しながら電力を生み出すエコで経済的なシステムです。

近年その需要は増加傾向にあり、多くの家庭や企業で導入が検討されています。しかし、実際の価格や設置費用に不安を抱える方も多いのではないでしょうか?

このコラムでは、ソーラーカーポートの基本的な仕組みから、メーカー別の価格比較、設置費用の相場までを詳しく解説します。

ぜひ最後までお読みいただき、ソーラーカーポートの導入に役立ててください。

目次

ソーラーカーポートとは?基本の仕組み

背景は空と木で太陽光パネルが屋根の上に設置されている画像

ソーラーカーポートとは、屋根部分に太陽光パネルを設置するカーポートのことです。愛車を雨風や紫外線などから守るだけでなく電力を生み出せるため、環境や家計にもメリットがあります。

ソーラーカーポートの太陽光パネルで発電された電力は、家庭内で使用するのはもちろん電力会社に売電も可能です。

また、ソーラーカーポートは2種類のタイプに分けられます。

1つは太陽光パネルとカーポートが一体化した太陽光発電一体型、もう1つは、既存のカーポートに太陽光パネルを設置する太陽光発電搭載型です。それぞれの特徴とメリット・デメリットをまとめました。

種類太陽光発電一体型太陽光発電搭載型
特徴太陽光パネルの設置を前提として設計太陽光パネルをソーラーカーポートに載せる
メリット・見た目がスタイリッシュ
・太陽光パネル枚数が多く発電量が多い
・比較的価格が安い
・太陽光パネルの後付けが可能
・取り外してもカーポートとして使える
デメリット・太陽光パネルの取り外しができない
・設置条件が限られる
・価格がやや高い
・カーポートの素材や強度によっては設置できない

ソーラーカーポートをリフォームの一環として導入するケースも増えています。

ソーラーカーポートの価格相場

ぼかした緑の背景に小銭が6列並んでいる。小銭の上に左から電球、蓄電池、一軒家、風力発電、ソーラーパネル、電球が乗っている画像

ソーラーカーポートの価格は、カーポートの大きさによって異なります。駐車できる台数が多い大きなカーポートのほうが高額です。

駐車台数ごとの価格相場(工事費込み)を、タイプ別に表にまとめました。

駐車台数一体型の価格相場搭載型の価格相場
1台140万~160万円160万~180万円
2台190万~220万円210万~240万円
3台240万~270万円270万~290万円
4台300万~350万円320万~450万円

このように、ソーラーカーポートは大きさやタイプによって100万円台から400万円台のものまでさまざまです。

また、価格はカーポートの大きさ以外にも、材質やデザインによっても左右されます。耐久性の高い素材や、高級感のあるデザインを選択すると、そのぶんコストもかかるでしょう。

ソーラーカーポートの価格を決める3つの要因

太陽光が降り注ぐ中、ハテナマークが描かれた黄色のボックスが左から3つ並んでいる。黄色のボックスの右側には電球マークが書かれた緑のボックスが1つ置かれていて、緑のボックスを手でつまみ上げようとしている画像

ソーラーカーポートの価格は、さまざまな要因で変動します。ここでは、価格を決める要因をみていきましょう。

1.駐車台数や太陽光パネル発電容量(kW)

太陽光パネルの発電容量によって価格は変わります。駐車台数が多く、大きいソーラーカーポートほど太陽光パネルをたくさん載せることができてより高額です。

太陽光パネルの価格は、1kWあたり約25万円が相場です。発電量が多く、太陽光パネルがたくさん搭載されたモデルはそのぶんコストも高くなります。ソーラーカーポートの搭載容量の目安は次のとおりです。

駐車台数搭載容量の目安
1台2kW~3kW
2台3kW~7kW
3台6kW~9kW
4台9kW~13kW

発電容量を増やすことで電気代の削減効果や売電収入も増えますが、そのぶん導入コストも上がります。適切な容量を選択することが大切です。

2.性能や機能

ソーラーカーポートは、性能によって価格にばらつきがあります。高性能なモデルは、耐雪や防風対策、雨漏り対策、錆対策に優れていて丈夫です。高性能なぶん価格は高くなりますが、長寿命というメリットがあります。

低価格なモデルは導入しやすいですが、そのぶん寿命が短かったり耐久性が低かったりするケースも多いです。ソーラーカーポートを選ぶなら、予算だけでなく、耐久性や機能面などもチェックしましょう。

3.設置工事費用と追加オプションの影響

設置工事費用もソーラーカーポートの価格を動かす要因のひとつです。設置が難しい場所の工事など、工事内容によっては相場よりもコストが高くなる可能性もあります。

工事費用には、地盤調査や基礎工事、電気配線工事などが含まれます。特に地盤が弱い場合や特殊な工事が必要な場合は高額になりやすいです。

また、ソーラーカーポートを導入するなら、蓄電池やV2H(Vehicle to Home)をセットで設置するのもおすすめです。こうした機器の導入はオプションとして追加費用がかかりますが、発電した電力をより効率的に活用できます。

設置工事費用が高くなる事例

ソーラーカーポートの設置工事の費用が高くなるケースとしては、次のような例があげられます。

  • カーポートの屋根に強度が足りない場合
  • 地盤改良や深基礎工事が必要な場合
  • 幅や奥行きを切り詰めるなどサイズ変更をしたい場合
  • 積雪の多い地域の施工
  • 台風の多い地域の施工
  • 蓄電池やEV設備などオプション工事を依頼した場合
  • 完全オーダーメイドでソーラーカーポートを製作する場合

このような条件に当てはまると工事費用が高くなる可能性があります。工事費用の見積もりは内訳までしっかり確認しましょう。

主要メーカーのソーラーカーポートの価格と特徴

ソーラーカーポートは多くのメーカーから販売されており、それぞれ特徴や価格が異なります。ここでは、主要な国内メーカーの価格と特徴を比較します。

太陽光発電一体型ソーラーカーポートの価格と特徴

まずは一体型のソーラーカーポートについて、国内メーカーの製品を紹介します。今回は、7つのメーカーと製品を比較しました。

メーカー主要製品駐車台数搭載容量特徴価格
LIXILSolael(ソラエル)Ⅱ アーキデュオ ワイド2台・3.125kW
・3.75kW
雨漏りや雨の吹き込みに強い約350万円
YKK APジーポート Pro PV 9001~3台
(標準仕様は2台)
5kW
(標準仕様)
耐風圧・耐積雪性能が高い約360万円~
三協アルミカーポート型太陽光パネル架台「エネジアース」4台12.3kW裏面にも太陽光パネルを設置可能参考価格391万円
DMMエナジーpuerta
(プエルタ)
1~4台3.375kW~11.25kWオプションで積雪150cmまで対応約330万円~
ネクストエナジーDulight
(デュライト)
2~4台5.9kW~10.62kW両面発電で効率的に発電約200万円~
日栄インテックプレミアムポート1~4台3.6kW~太陽光発電装置は3つのメーカーから選べる要問い合わせ
三喜工務店YellPort2~4台4.86kW~9.72kW愛知県の工務店が製造・加工100万~500万円

このように、国内メーカーだけでもさまざまなメーカーや製品があります。駐車台数や性能によって価格はまちまちです。なお、紹介した価格には工事費は含まれていません。

また多くのメーカーでオプションが選択できます。柱の色をカスタマイズしたり、積雪耐久を向上させたりと、好みや住環境にあわせて注文しましょう。

カーポートに後付けできる太陽光パネルの価格と特徴

続いて、太陽光発電搭載型のソーラーカーポートの価格相場を解説します。カーポート自体の価格にはばらつきがあるため、今回はカーポートに設置できる主要な太陽光パネルの価格をまとめました。

メーカー主要製品平均価格
(1kWあたり)
発電出力変動効率特徴
長州産業Gシリーズ22万〜30万円223W・364W20~20.4%雨漏りを含む保証で安心
ハンファジャパンQ.PEAK DUO(M-G11S)21万~26万円415W21.3%独自技術で安定感した発電が可能
パナソニックMODULUS
(モデュラス)
26万〜31万円410W21.0%コンパクト設計で載せやすい
シャープBLACKSOLAR(ブラックソーラー)
(NQ-230BP)
26万〜32万円230W20.2%品質とデザイン性を両立したモデル
カナディアンソーラーTOPHiKu6(CS6.2-48TM-455/460)22万〜27万円460W23.0%比較的安価で発電効率が高い
LONGiHi-MO5要問い合わせ415~600W20.9~22.6%最大600Wの高出力モデル

太陽光パネルはメーカーや製品によって価格に開きがあります。設置するカーポートの大きさにあわせて、発電効率が高い製品を設置するとよいでしょう。

ソーラーカーポートの選び方

緑の一軒家とソーラーパネルを粘土のおもちゃみたいにつくられた画像

紹介してきたように、ソーラーカーポートの種類はさまざまです。設置する場所や所有する車の台数、重視する性能などによって、適切なソーラーカーポートは異なります。

ここでは、自分に合ったソーラーカーポートを選ぶ3つのポイントを紹介します。

設置場所の条件に適したモデルに厳選する

まず、設置したい場所に設置可能なソーラーカーポートに絞る必要があります。車の台数や大きさ、駐車スペースの広さなど、設置場所の条件に合ったモデルを探しましょう

さらに、気候や環境によっても適切なメーカーやモデルは異なります。例えば積雪が多い地域なら、太陽光パネルの重量に加え、雪の重さに耐えられるものを選ばなければなりません。また、沿岸部の場合は錆防止加工ができるメーカーを選ぶなど、環境にあわせた選定が必要です。

とはいえ、自分で設置スペースに適したソーラーカーポートを探すには労力がかかります。

ジャパンライフアシストでは、ソーラーカーポートを含む外構エクステリアの施工実績が多くあります。ご自宅の条件に合った提案ができますので、ぜひ一度お問い合わせください。

発電効率とコストパフォーマンスを比較

発電効率や価格は、ソーラーカーポートを比較するうえで重要なポイントです。

発電効率とは、太陽光パネルが電力をつくる性能のことをさします。また、太陽光を電気エネルギーに変換する性能を表す変換効率にも注目しましょう。一般的な太陽光パネルは、発電効率・変換効率とも約20%です。

高効率な太陽光パネルを搭載したモデルを選ぶことで、同じ面積でもより多くの電力を生み出せます。しかし、高効率パネルは価格も高くなりがちです。導入予算や設置スペースとのバランスを考慮し、最適な製品を選ぶことが大切です。

保証内容や耐久性の違いを比較する

保証内容や耐久性を比較すると、ソーラーカーポートを厳選しやすいです。

メーカーによって保証内容や期間は異なります。保証期間は、本体保証10年・発電性能保証20年程度が一般的です。保証内容やアフターサービスなどに注目すると、他のメーカーとの比較がしやすくなります。

耐久性については、材質や構造により差があります。例えば、アルミ製のカーポートは錆びにくく耐久性が高いですが、そのぶん価格も上がります。公式サイトやパンフレットの記述を参考に、設置場所に適した製品を選ぶことが重要です。

ソーラーカーポートをお得に導入するための補助金情報

薄い緑の背景に電卓、電卓の上に補助金と書かれた木のブロックが乗っている画像

ソーラーカーポートの導入費用を抑えるために、国や自治体の補助金制度を活用する方法があります。ここでは、主な補助金制度とその活用方法について紹介します。

国の補助金制度は事業者向けのみ

国によるソーラーカーポートに対する個人向け補助金・助成金事業は、2025年3月時点ではありません。現時点では、ソーラーカーポートについての補助事業は事業者向けのみです。

環境省の「二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金」では、ソーラーカーポートの設置事業に対して、経費のうち3分の1の金額の補助が受けられます。補助金の総予算が1億円であることからも、国がソーラーカーポートの普及を目指していることが伝わるでしょう。

現状では国から個人への補助金はありませんが、今後は個人向けの補助金事業にも期待できます。

地方自治体の補助金には個人向けもあり

一部の地方自治体には、個人が利用できるソーラーカーポート補助金があります。自治体独自の補助金や支援制度を設けている場合があるので、調べてみましょう。

例えば、東京都の場合「災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業」として、太陽光発電設備の設置に対して補助金を提供しています。ソーラーカーポートを含むので、東京都に住んでいる方はぜひ利用したい制度です。

他にも、自治体によってさまざまな補助金事業がおこなわれています。補助金の内容や申請方法は自治体によって異なるため、居住地域の自治体公式サイトを確認しましょう。

蓄電池やV2Hの導入にも補助金が活用できる

ソーラーカーポートといっしょに蓄電池やV2H(Vehicle to Home)を導入する場合は、補助金が利用できる可能性があります。

例えば蓄電池を導入する場合は、環境省「二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金」では、蓄電システムの追加設置で上限20万円まで補助が受けられます(2024年度)。

V2Hを導入するなら、CEV補助金の活用がおすすめです。CEV補助金では、機器購入費のうち上限30万円まで、工事費のうち上限15万円までが補助されます(2024年度)。

他にも、自治体によって補助金事業をおこなっているケースも多いです。補助金を使って、蓄電池やV2Hをお得に導入しましょう。

信用できる業者に相談する

ソーラーカーポートの導入費用を節約するなら、補助金の活用は重要です。しかし、申請が複雑で、自力で申請するのは難しいと感じるかもしれません。

「難しい」「よくわからない」と思うことがあるなら、専門家に相談するのが一番です。ソーラーカーポートの販売会社や施工業者によっては、補助金についての相談も受け付ける場合もあります。自分で解決しようとせず、専門家を頼ることも大切です。

ジャパンライフアシストは、ソーラーカーポートだけでなく、太陽光発電・蓄電池・V2Hなどの設備の施工実績があります。補助金に関する相談はもちろん、申請代行もおこなっているので、ぜひ一度ご相談ください。

まとめ

フローリングのような背景に青い屋根に太陽光パネルが設置された一軒家と電卓が描かれたイラスト

ソーラーカーポートの価格は、製品の種類や設置条件、オプションの有無などが要因で変動します。メーカーや製品の大きさ、性能などによって価格は100万円台から400万円台のものまであり幅広いです。

設置条件や周辺環境によって必要な性能は異なります。予算だけにこだわらず、設置条件や目的に最適な製品を選びましょう。

また、国や自治体の補助金制度を活用することで初期費用を抑えることもできます。蓄電池やEV充電設備の導入も視野に入れ、長期的なメリットを見通した計画を立てましょう。

ジャパンライフアシストでは、ソーラーカーポートの設置やご提案、補助金の代行申請まで幅広く対応しています。蓄電池やV2Hの導入についてもぜひお問い合わせください。

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